過去ログ - 対木もこ「私と荒川憩のカレーうどん戦争」
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87: ◆cvvZKri7SI[saga sage]
2013/12/13(金) 16:13:34.11 ID:1dwOiOSUo

「……なんや、大変な一日になってもうたなぁ」

 ようやく解放され、校門を出たころには時計の針は十八時を回っていた。
 ざっと計算して五時間も体育着で過ごしていたことになる。

「そっちの計算してどうすんのや、もぅ」

 ようやく着慣れた私服に戻り、少しほっとしながら帰り道を歩く。
 さすがに事件の影響か、今日は全ての部活が活動せず、帰宅するように命じられていた。
 まぁ、活動していた所でどの道私は職員室にいたのだから、参加できなかったけれど。

「……もこちゃん。今回の事件なんやけどなぁ」

 もう話すことはないぞ。

「いや、まだあるよ。もこちゃん、どうして自分が犯人にさせられてるー、なんて思ったん? 証人、ってなら分かるんやけど」
「あぁ……」

 自動販売機で缶コーヒーを買う。ナース服がきらきらした眼を向けたが、無視だ。何故私がこいつに奢らなければならない。

「むっ……。今回うち大活躍やったやんかぁ」

 まぁ、否定はしない。
 確かにこいつの死体の診立てと、凶器の回収のおかげで私は助かった。

「せやろぉ。ならええやん」

 だがな。
 そもそもお前がいなければ、私は事件に巻き込まれることはなかったんだ。

「?」

 きょとんとした顔をやめろ。


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