過去ログ - 対木もこ「私と荒川憩のカレーうどん戦争」
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◆cvvZKri7SI
[saga sage]
2013/12/13(金) 16:13:34.11 ID:1dwOiOSUo
「……なんや、大変な一日になってもうたなぁ」
ようやく解放され、校門を出たころには時計の針は十八時を回っていた。
ざっと計算して五時間も体育着で過ごしていたことになる。
「そっちの計算してどうすんのや、もぅ」
ようやく着慣れた私服に戻り、少しほっとしながら帰り道を歩く。
さすがに事件の影響か、今日は全ての部活が活動せず、帰宅するように命じられていた。
まぁ、活動していた所でどの道私は職員室にいたのだから、参加できなかったけれど。
「……もこちゃん。今回の事件なんやけどなぁ」
もう話すことはないぞ。
「いや、まだあるよ。もこちゃん、どうして自分が犯人にさせられてるー、なんて思ったん? 証人、ってなら分かるんやけど」
「あぁ……」
自動販売機で缶コーヒーを買う。ナース服がきらきらした眼を向けたが、無視だ。何故私がこいつに奢らなければならない。
「むっ……。今回うち大活躍やったやんかぁ」
まぁ、否定はしない。
確かにこいつの死体の診立てと、凶器の回収のおかげで私は助かった。
「せやろぉ。ならええやん」
だがな。
そもそもお前がいなければ、私は事件に巻き込まれることはなかったんだ。
「?」
きょとんとした顔をやめろ。
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