過去ログ - 戦刃「安価で苗木君を手に入れる」
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194:1 ◆7ml8fVnzpA[saga]
2013/12/17(火) 00:08:45.24 ID:YTpGz7syo
戦刃「家具も豪華で豊富だけど、……よく見ると全体的に趣味が悪い」

苗木「た、確かに。特にこのドクロとか」

そういって彼は、ミニテーブルの上に置かれた妙に巧緻な型取りをされた頭蓋骨の模型に指を向ける。薄気味悪い笑みを浮かべているように見えるその頭蓋の穴には、棒付き飴が数本刺されている。

戦刃「なんだか、落ち着かない気もするけど……他の部屋じゃ二人が入るには狭いし、ここが一番妥当な判断だと思う」

苗木「そっか、それもそうだね」

戦刃「ところで苗木君、部屋まで決めちゃったけど出られないとは限らないよ」

苗木「うん。三階の探索、だよね」

私と彼は部屋を後にして、三階への階段を登った。期待なんてしていない筈なのに、上げる足が重く感じる。そして階段を登りきった先にあったのは、

戦刃「室内公園……」

苗木「しかも、ここが最上階みたいだよ」

最上階に広がる無意味な空間は、私達の最後の期待を跡形もなく破壊するのには充分過ぎた。

戦刃「何か、音がする……」

あまりにも無慈悲な展開に、しばらく私達は室内公園のベンチに腰掛けていた。そんな時に、私の耳に微かに何かが聞こえてきた。隣に腰掛ける彼には聞こえていないようで、彼は私の顔を覗き込む。

苗木「え? 一体どこから?」

戦刃「もちろん、下から」


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