過去ログ - 戦刃「安価で苗木君を手に入れる」
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86:1 ◆7ml8fVnzpA[saga]
2013/12/12(木) 11:07:02.73 ID:GAuzWHCko
そのまめコピペしちゃったよもうやだ死にたい
江ノ島「ふうん、ま、別にいいけどね」
江ノ島「ん? んん? 感じる……すごいむくろちゃん感を感じる。今までにない何か熱いむくろちゃん感を……」
などと振舞っている時は、彼女は既に私の居場所を把握している。追及から逃れ安堵の息を零す苗木の隣をすり抜け、彼女はドアの裏にしゃがむ私の元へとやってきた。
戦刃「盾子ちゃん……」
江ノ島「ちょっと来い」
彼女は私の顔を見るなり、私の手首を掴んでどこかへ歩みだす。そうして連れられたのは屋上だった。
戦刃「盾子ちゃん、授業始まっちゃうよ……?」
江ノ島「うるせえバカ」
放たれた槍のように鋭い音韻が、冷たい風に乗って私を刺す。それが彼女の言葉であるからこそ、私は冷静に考えることすらもままならなかった。
江ノ島「このバカ姉! もうさ、残姉とか言ってらんねえよ! バカ! バカバカバカバカバカアホ!」
戦刃「盾子ちゃん……」
私は当惑する。というのも、彼女がここまで感情を露わにすることは今までに無かったのだ。何故ここまで彼女が憤っているのかを思慮した時、私は今何が起こっているのかを初めて悟った。
戦刃「ごめんなさい……」
江ノ島「はぁ……ったく、情けない。目元真っ赤に腫らしちゃってさ」
江ノ島「一時の感情に流されて、自分の処女あげて、何か一つでも得したの?」
追及する彼女の声は、少し震えていた。私の頬に伝う涙が、風に吹かれて冷えてゆく。いつから泣いていたのかなど、私にすら分からなかった。
江ノ島「お姉ちゃんはバカで役立たずで頭空っぽの残姉なんだからさ、」
江ノ島「自分の体くらい、大切にしなよ……」
気付けば私は妹の腕に抱かれ、その胸に顔をうずめて泣きじゃくっていた。涙を噛み殺すように漏れる細い息が私に届かないよう、彼女は長い間、強く私を抱き締めて離さなかった。
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