過去ログ - これは、幻想に打ちのめされた男の話
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166: ◆3vJ/24qVzU[saga]
2014/01/17(金) 02:32:15.55 ID:wjq2NntMo
「兄者!!」
叫んだのはもう一方の大入道。どうやら兄弟であったようだ。
167: ◆3vJ/24qVzU[saga]
2014/01/17(金) 02:32:49.82 ID:wjq2NntMo
壮助の挑発を受けた入道からは、怒り以外の感情はすっかり抜け落ちた。
冷静さを失った剣に、間合いを測れぬ剣に、怖さなど既に無かった。
突っ込んでくる妖怪。しかしそこは間合い。鋒が生み出す、
168: ◆3vJ/24qVzU[saga]
2014/01/17(金) 02:35:21.43 ID:wjq2NntMo
「力任せのチャンバラごっこを剛剣とは言わないな。基礎を教えてやるから、
地獄で復習していろ。まずは小手だ」
169: ◆3vJ/24qVzU[saga]
2014/01/17(金) 02:36:21.36 ID:wjq2NntMo
「次は面」
170: ◆3vJ/24qVzU[saga]
2014/01/17(金) 02:37:52.41 ID:wjq2NntMo
スーッ
カチャッ
壮助は太刀を鞘に収めた。
171: ◆3vJ/24qVzU[saga]
2014/01/17(金) 02:39:39.71 ID:wjq2NntMo
「──可哀想に。もう少し来るのが早ければ……」
「……そう気負うな。お前のせいじゃない。こっちでは割と良くあることだ。悲しい事だがな」
172: ◆3vJ/24qVzU[saga]
2014/01/17(金) 02:40:21.29 ID:wjq2NntMo
***
173: ◆3vJ/24qVzU[saga]
2014/01/17(金) 02:41:34.88 ID:wjq2NntMo
「まあまあいいじゃん。人間に見つかったら食べちゃえばいいし、
妖怪に見つかっても
対したことには思われないよ。障壊ったら心配性だなあ」
キョンシーを窘めるのは、分厚い魔導書を持った金髪青眼の少年──ユートピー・サタンクローズ。
174: ◆3vJ/24qVzU[saga]
2014/01/17(金) 02:42:28.37 ID:wjq2NntMo
「それにしてもお前の魔法は便利アル。瞬間移動まで出来るなんて頭領のお株を奪っているネ」
「いや、まだまだだよ。タイムラグも大きいし、有効範囲も短いし、下準備も要る。
解消されないような課題ばかりだから安心してよ」
175: ◆3vJ/24qVzU[saga]
2014/01/17(金) 02:43:04.09 ID:wjq2NntMo
「ふーん。分かったよ。じゃあ僕は博麗神社ね」
「待ち合わせはここアル。時刻は亥の刻ネ」
「了解」
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