過去ログ - これは、幻想に打ちのめされた男の話
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271: ◆3vJ/24qVzU[saga]
2014/03/18(火) 19:46:09.29 ID:fI2wOcj60



***



 人里はもうすぐだろうか。"あの姿"になればあっと言う間なのだが、
あまりあの姿にはなりたくなかった。



 相も変わらず日本の夏は暑い。だが、少し懐かしくもあった。



 やはり、ここでも、妖怪でも、日本語を使うらしい。アヤと名乗る空飛ぶ女の子が
いきなり降りてきて、取材と称して俺に質問し始めたのには驚いた。
曰く、彼女は新聞記者らしい。妖怪に襲われていた人を助けた直後だったので



俺は、背中に黒い翼の生えた、あの姿のまま取材を受けてしまったのだ。



 幸いだったのは、あの姿の俺が「蝙蝠男」としか呼ばれていなかったことだろうか。


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