19: ◆CiplHxdHi6[saga]
2013/12/14(土) 00:16:28.55 ID:g5646tB80
私は彼に謝り倒し、彼はその全てに気にしないで良いよと言ってくれる。全力のキャッチボールを繰り返している内に、2人とも落ち着いて来ていつものペースに戻ることが出来た。
「え、えっと! 隣にす、座った時に、わ、私が倒れこんできた、ってことですか!?」
といっても私は極度のアガリ症で恥ずかしがり屋なので、普段から落ち着きがないと良く言われる。
特に初対面の相手だともう聞いちゃいられない。彼の顔からも困惑の二文字が見て取れる。
「まぁ、そうなるかな。でも起こすのも悪い気がしてさ。凄く気持ちよさそうに眠っていたし」
「す、すみません……。もし乗りたかったバスに乗れなかったら……」
「いや、謝らなくていいんだよ? あんな気持ちの良いお日様の中、眠くならない方が無理あるって」
仕方ない、仕方ない! と彼は笑いながら言ってくれる。それすら私に気を使ってくれているんだと思うと、余計申し訳なくなる。
しかしいつまでも彼を困らせるわけにもいかない。
「ふぅ……」
よし、落ち着こう。深呼吸して……。
「落ち着いた? えっと君の名前は……?」
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