過去ログ - 佐久間まゆ「アイドルたちの饗宴」
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11: ◆7UqPC0wpFA[saga]
2013/12/14(土) 04:01:54.98 ID:7zz8ct2T0
文香「あ、でも、そうとばかりは言い切れないところもあって……これは最初にお話した、プラトニック・ラヴに関わることなんですが」
愛海「ふぇ!?」
まゆ「どういうことですか?」
文香「またざっくりした説明になりますが、パウサニアスは、愛には二種類あると語っています。一つは、地上的な愛、もう一つは、天上的な愛。地上的な愛は、たとえば愛する者の富や名声などを目当てにした愛のことです。そしてこれには、相手の肉体を愛することもふくまれていて……パウサニアスはこのような愛を、くだらない、とるにたらないものとして片づけてしまいます」
愛海「なんとっ!?」
まゆ「天上的な愛っていうのは?」
文香「地上的ではないもの……つまり、愛する者の知性とか、精神とか、そういったものに対する愛です。このような愛は、地上的なもののように、老化や富の喪失によって愛が薄れてしまうことがない。つまり、永遠なものとしてあると語られています」
まゆ(永遠の愛……)
文香「だからこそ、そのような、いわば純粋な愛、愛される者のうちにある美そのものへの愛が……この書における一つの理想として、著者の名前にあやかって、プラトニック・ラヴと呼ばれるようになったそうです」
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