過去ログ - 【メイドSS】「ご主人さま、いい加減にしてください」
1- 20
1: ◆Vy5CUGXj/aZd[saga]
2013/12/14(土) 22:06:21.92 ID:ev90iJoC0


とけていく、さんがつのゆき。


-------

オリジナルメイドSS。
完結まで書き溜めてます。
短篇。です。たぶん。

調整しながら投下する。付き合ってくれる人がいたらうれしい。

SSWiki : ss.vip2ch.com



2: ◆Vy5CUGXj/aZd[saga]
2013/12/14(土) 22:08:15.22 ID:ev90iJoC0





以下略



3: ◆Vy5CUGXj/aZd[saga]
2013/12/14(土) 22:09:26.57 ID:ev90iJoC0
ユキ「ご主人様が酔ってウイスキーをお零しにならなければ、あるいは、何かに浸れる余地もあったでしょう」

男 「わるかったってば。ったくもう、そういうところばっかり達者になっちゃったなあユキは」

ユキ「私達の性格は稼働環境によって少しずつ変化しますから、もし極端に発達しているとしたら、それはご主人様に原因があるかと」
以下略



4: ◆Vy5CUGXj/aZd[saga]
2013/12/14(土) 22:10:23.91 ID:ev90iJoC0

ユキは考え事をするとき、いつも左斜め上を見る。

そして、こっちを振り向くときは、いつも右足を引いて回る。

以下略



5: ◆Vy5CUGXj/aZd[saga]
2013/12/14(土) 22:11:20.57 ID:ev90iJoC0


ユキの形のいい頭を眺める。揺れる銀色の髪を眺める。
ユキは仏頂面で、シーツを変える。

以下略



6: ◆Vy5CUGXj/aZd[saga]
2013/12/14(土) 22:12:18.41 ID:ev90iJoC0
夜風が吹き込む。カーテンが舞う。ユキの髪が舞う。


男 「ユキ」

以下略



7: ◆Vy5CUGXj/aZd[saga]
2013/12/14(土) 22:13:10.25 ID:ev90iJoC0

男 「まさか自分が、アンドロイドと生活するなんて思っても見なかった。それが、こんなに楽しいなんてことも、夢にも思わなかった。ユキ、いっつも怖い顔してるから最初はいつか暴走して殺されるんじゃないかって思ってたけど」

ユキ「こういうデザインなんです」

以下略



8: ◆Vy5CUGXj/aZd[saga]
2013/12/14(土) 22:14:29.34 ID:ev90iJoC0
ユキ「親密な相手を求めるのであれば、次回はFタイプやLタイプのハードを購入して、ワークソフトをお入れになることをご提案致します」

男 「…次回なんて言わないでくれよ」

ユキ「では、明日から誰がこの屋敷の雑務を?」
以下略



9: ◆Vy5CUGXj/aZd[saga]
2013/12/14(土) 22:15:46.70 ID:ev90iJoC0
ユキ「…申し訳御座いません」

男 「なんで謝るのさ」

ユキ「そのご命令に、私は従う事が出来ません」
以下略



10: ◆Vy5CUGXj/aZd[saga]
2013/12/14(土) 22:19:16.34 ID:ev90iJoC0
男 「沢山話もしたけど、ユキが業務的なこと以外で俺に何かを訊ねてくれた事って、一度もないでしょ。何でもいいよ。訊きたいこと、ない?」

ユキ「ききたいこと…。」

男 「うん。訊きたいこと」
以下略



11: ◆Vy5CUGXj/aZd[saga]
2013/12/14(土) 22:20:31.32 ID:ev90iJoC0
男 「ユキの?」

ユキ「はい」

男 「話したことなかったっけ」
以下略



12: ◆Vy5CUGXj/aZd[saga]
2013/12/14(土) 22:21:48.60 ID:ev90iJoC0




ユキは記憶を探るとき、瞳を閉じて胸に手を当てる。
以下略



13: ◆Vy5CUGXj/aZd[saga]
2013/12/14(土) 22:23:04.53 ID:ev90iJoC0
ユキ「…しあわせ」

男 「うん。」


以下略



14: ◆Vy5CUGXj/aZd[saga]
2013/12/14(土) 22:24:27.94 ID:ev90iJoC0

ユキ「…幸せ、幸福。満ち足りていて、不平不満がなく、楽しいこと」

男 「そうじゃなくてさ」

以下略



15: ◆Vy5CUGXj/aZd[saga]
2013/12/14(土) 22:27:44.08 ID:ev90iJoC0


ユキはいつだって姿勢が良い。

俺はいつまでも猫背が直らない。
以下略



16: ◆Vy5CUGXj/aZd[saga]
2013/12/14(土) 22:28:51.79 ID:ev90iJoC0
男 「ひとりごとおわり。いいよ、戻って。今までありがとね」

ユキ「…わたしに、愛情はプログラミングされていません」

男 「うん。だろーね」
以下略



17: ◆Vy5CUGXj/aZd[saga]
2013/12/14(土) 22:30:17.49 ID:ev90iJoC0

男 「…ユキ」

ユキ「データを書き換えられても、初期化を行っても。

以下略



18: ◆Vy5CUGXj/aZd[saga]
2013/12/14(土) 22:31:48.91 ID:ev90iJoC0
ユキ「良くして下さって、ありがとうございました。願わくば、いつまでもお元気でお変わり有りませんことを」

男 「ユキ」

ユキ「はい」
以下略



19: ◆Vy5CUGXj/aZd[sage]
2013/12/14(土) 22:40:28.70 ID:ev90iJoC0
おしまい。
だれかひとりでも居たかな。居たらどうもどうも。

この後は、タラタラ昨日の続きかこうかなと。

以下略



20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/12/14(土) 22:43:08.58 ID:QXdWOjywo
乙ん。
後日談が見たいけど。想像に任せて余韻を楽しむものかいね。


21: ◆Vy5CUGXj/aZd[sage]
2013/12/14(土) 22:50:06.19 ID:ev90iJoC0
>>20
わー。ありがとう。
この話に関しては、後日談を、って言ってもらえると思わなかった。

後日談となると、リセットされて次の主人の所にいくメイド側の話か、新しいメイドが来た主人側の話かって感じか。
以下略



75Res/33.29 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice