過去ログ - 【メイドSS】「ご主人さま、いい加減にしてください」
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5: ◆Vy5CUGXj/aZd[saga]
2013/12/14(土) 22:11:20.57 ID:ev90iJoC0


ユキの形のいい頭を眺める。揺れる銀色の髪を眺める。
ユキは仏頂面で、シーツを変える。

以下略



6: ◆Vy5CUGXj/aZd[saga]
2013/12/14(土) 22:12:18.41 ID:ev90iJoC0
夜風が吹き込む。カーテンが舞う。ユキの髪が舞う。


男 「ユキ」

以下略



7: ◆Vy5CUGXj/aZd[saga]
2013/12/14(土) 22:13:10.25 ID:ev90iJoC0

男 「まさか自分が、アンドロイドと生活するなんて思っても見なかった。それが、こんなに楽しいなんてことも、夢にも思わなかった。ユキ、いっつも怖い顔してるから最初はいつか暴走して殺されるんじゃないかって思ってたけど」

ユキ「こういうデザインなんです」

以下略



8: ◆Vy5CUGXj/aZd[saga]
2013/12/14(土) 22:14:29.34 ID:ev90iJoC0
ユキ「親密な相手を求めるのであれば、次回はFタイプやLタイプのハードを購入して、ワークソフトをお入れになることをご提案致します」

男 「…次回なんて言わないでくれよ」

ユキ「では、明日から誰がこの屋敷の雑務を?」
以下略



9: ◆Vy5CUGXj/aZd[saga]
2013/12/14(土) 22:15:46.70 ID:ev90iJoC0
ユキ「…申し訳御座いません」

男 「なんで謝るのさ」

ユキ「そのご命令に、私は従う事が出来ません」
以下略



10: ◆Vy5CUGXj/aZd[saga]
2013/12/14(土) 22:19:16.34 ID:ev90iJoC0
男 「沢山話もしたけど、ユキが業務的なこと以外で俺に何かを訊ねてくれた事って、一度もないでしょ。何でもいいよ。訊きたいこと、ない?」

ユキ「ききたいこと…。」

男 「うん。訊きたいこと」
以下略



11: ◆Vy5CUGXj/aZd[saga]
2013/12/14(土) 22:20:31.32 ID:ev90iJoC0
男 「ユキの?」

ユキ「はい」

男 「話したことなかったっけ」
以下略



12: ◆Vy5CUGXj/aZd[saga]
2013/12/14(土) 22:21:48.60 ID:ev90iJoC0




ユキは記憶を探るとき、瞳を閉じて胸に手を当てる。
以下略



13: ◆Vy5CUGXj/aZd[saga]
2013/12/14(土) 22:23:04.53 ID:ev90iJoC0
ユキ「…しあわせ」

男 「うん。」


以下略



14: ◆Vy5CUGXj/aZd[saga]
2013/12/14(土) 22:24:27.94 ID:ev90iJoC0

ユキ「…幸せ、幸福。満ち足りていて、不平不満がなく、楽しいこと」

男 「そうじゃなくてさ」

以下略



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