過去ログ - 【メイドSS】「ご主人さま、いい加減にしてください」
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◆BuByfZxS22
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2014/01/28(火) 17:43:20.91 ID:5CoRpbTn0
アイ「青年ちゃん、青年ちゃん」パタパタ
青年「何」
アイ「大変、すごいことが分ったの」
青年「すごいこと?」
アイ「メイド長って、左利きなのよー」
以下略
60
:
◆BuByfZxS22
[saga]
2014/01/28(火) 17:44:57.82 ID:5CoRpbTn0
ポケットにねじ込まれた、色とりどりのガラス玉。
子供じみた玩具ばかりアイは好んだが、ガラス玉はとりわけ気に入っていたと思う。
エプロンドレスのポケットにアイがいつも忍ばせていたそれは、床へ転がり落ち、
逃げ足の早いアイへの道しるべとなることも多々あったように思う。
以下略
61
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◆BuByfZxS22
[saga]
2014/01/28(火) 17:46:01.67 ID:5CoRpbTn0
アイ「…あなた?」
アイの手が頬に添えられる。
ふと、ぱちぱちと、暖炉が鳴いている音が急に耳に戻ってくる。
以下略
62
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◆BuByfZxS22
[saga]
2014/01/28(火) 17:46:37.31 ID:5CoRpbTn0
膝に掛かった毛布を撫ぜる。
その下の足は、もう動かない。
アイ「あらま、夢みたいに幸せってこと?」ニパッ
以下略
63
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◆BuByfZxS22
[saga]
2014/01/28(火) 17:47:08.53 ID:5CoRpbTn0
アイは、その頭を俺に寄せてくる。
やわらかな髪が、さらりと首に触れる。
アイ「あなたがうれしいと、わたしもうれしい」
以下略
64
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◆BuByfZxS22
[saga]
2014/01/28(火) 17:48:34.63 ID:5CoRpbTn0
老人「まだ、してるのか」
アイ「宝物だから」
老人「玩具だぞ」
アイ「いいの、きれいだから」
以下略
65
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◆BuByfZxS22
[saga]
2014/01/28(火) 17:49:59.82 ID:5CoRpbTn0
老人「絶対見つからないところって言っただろ」
アイ「そうだった」ケラケラ
老人「お前が寄越したガラス玉と一緒に」
以下略
66
:
◆BuByfZxS22
[saga]
2014/01/28(火) 17:50:47.73 ID:5CoRpbTn0
いつも目で追うだけだった後姿。
いつの間にかそれが、俺の三歩後ろにつくようになったこと。
以下略
67
:
◆BuByfZxS22
[saga]
2014/01/28(火) 17:52:19.60 ID:5CoRpbTn0
アイ「笑ってるわ」
老人「嘘をつくな」
アイ「幸せなの」
以下略
68
:
◆BuByfZxS22
[saga]
2014/01/28(火) 17:53:15.15 ID:5CoRpbTn0
暗闇に、ただ輝く銀色を強烈に思い出し、
二つのガラス玉に、俺はそこにいるはずのアイを少しでも長く映そうと、瞼を上げる。
以下略
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