11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage]
2013/12/15(日) 01:47:32.16 ID:HJFvpnSw0
外は太陽の照りつける真夏日。
こんな暑い日でも、冷房の効いた室内でのダンスレッスンは関係なく行われる。
アタシは丁度レッスンを終え、スポーツドリンクを飲みながらシャワールームへと向かっていた。
しかし、水溜りが出来るのでは、というほどの汗を流した体は、際限なく水分を欲している。
用意してきた分を飲み終えてしまったアタシは、未だ渇いたままの喉を潤す為、自販機で新しいものを購入した。
ダンスは得意であると自負してはいるが、アイドルの道は険しいもので、レッスンだけでも毎回これでもかというほどの水分を失っている。
今日だって、着ているスウェットはすでに汗だくで、絞れば夥しい量の汗が流れ出てくるに違いない。
ベタベタになったスウェットを早く脱ぎたくなって、アタシはふと思い出した。
――臭い。
そう、臭いだ。
今のアタシの臭いは、あの時の――pさんの靴下と、似たような状況にあるのではないだろうか。
もしそうならば、と思った瞬間、私の耳には悪魔の囁きが聞こえていた。
――――嗅いでもいいんだよ――――
そう。
この汗まみれのスウェットはアタシのもので。
アタシの臭いで。
アタシが自分自身の臭いを嗅ぐだけならば、誰にも何の迷惑をかけることもない。
それならば、と思い、アタシはシャワーを浴びる前に、その臭いを嗅いでみることを決心した。
どうやらアタシの心には、それを自制する天使が都合よく舞い降りてくることなど無かったようだ。
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