12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage]
2013/12/15(日) 01:49:26.17 ID:HJFvpnSw0
更衣室でスウェットを脱いだアタシは、逸る気持ちを抑えられずに、自らの汗でずぶ濡れになったスウェットに顔を押し当てた。
押し当てた、のだが。
やはりというかなんというか、そこに在るのはただただ“汗の臭い”だけでしかない。
当然といえば当然なのだが、その当たり前の事象に、アタシは肩透かされた気分になった。
聖來「…それもそう、だよね」
そもそも、汗の臭いなどはアイドルになる以前、ただただダンスが好きで体を動かしていた当時から知っているものだ。
それが今更嗅いでみたところで、何か新しい発見があるわけでも無い。
長椅子に腰掛けて俯く。
俯いた視線の先にあるのは、足。
そして、自らの足に履いているダンスシューズ。
レッスンの時に汗をかき、足の臭いを内包しているもの。
はっとして急ぎダンスシューズを脱ぎ、鼻に押し当てて内の臭いを嗅ぐ。
傍から見ればみっともない行為ではあったが、今のアタシにはそんなことを考えている余裕は無かった。
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