2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage]
2013/12/15(日) 01:37:27.76 ID:HJFvpnSw0
うだるような暑さの続く夏の日。
いつものように仕事を終え、事務所に戻った私は、pさん達のいるであろう事務室の扉を開ける。
聖來「ただいまー…ってあれ、今凛ちゃん1人?」
事務室の中に立っていたのは、アイドルとしての先輩であり、同じ事務所のアイドル仲間でもある凛ちゃんだった。
渋谷凛。
この事務所の立ち上げ当初から所属しているアイドルであり、数多くのファンから高い人気を誇る、我が事務所きってのアイドルだ。
彼女はまさにクールの代名詞と呼ぶに相応しく、ステージでの彼女の姿は、私も憧れてしまうほどだった。
そんな彼女が立ち尽くす事務室の中。
見てみれば、pさんも、事務員のちひろさんの姿も見当たらない。
凛「おかえりなさい、聖來さん。はい、今はプロデューサーもちひろさんも出ていて…」
事務室の様子をキョロキョロと見渡しているあたり、おそらく彼女もこの部屋には入ったばかりなのだろう。
2人ともいないことを知っているあたり、pさんと入れ違いにでもなってしまったのだろうか。
と、そんなことを考えていた折、不意に強烈な嫌悪感がアタシを襲う。
それと同時に私は、咄嗟に鼻をつまんでいた。
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