21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage]
2013/12/15(日) 01:58:05.59 ID:HJFvpnSw0
そして。
アタシと、pさんを不安な気持ちにさせる要因は、もう1つあった。
もし、靴下を持ち出した人間が判明したとして…一体、どんな反応をしたらいいのか。
怒る?
叱る?
呆れる?
うなだれる?
立ち尽くす?
もしかしたら、それよりももっとひどい―――
そんな思案をする矢先。
pさんの方から、ごくり、と生唾を飲む音が聞こえた。
意を決した、ということなのだろう。
pさんが、ゆっくりと扉のノブに手をかける。
P「…開けるぞ」
一筋の汗がpさんの頬を伝う。
その汗が伝うより更に遅く、pさんの手が、静かにノブを動かす。
既に中には誰もいないかもしれない。
むしろいてほしくない。
そんなアタシを現実に引き戻すが如く、待ちくたびれたと言うように突如わんこが大きく吠え、遂に扉が開け放たれた。
そして、アタシの些細な願いも虚しく…明かりの無い部屋の中に、僅かに蠢く“モノ”が見えた。
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