23:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage]
2013/12/15(日) 01:59:52.70 ID:HJFvpnSw0
最悪、だった。
想定していた中でも最悪のケース。
会議室の中には、靴下を持ち込んだ犯人がいた。
そして、その人物が、よりにもよって―――アタシの想像していた通りだったと言うこと。
更に悪いことに、彼女は靴下の片方を首に巻き、片方を口に咥えながら、鼻に押し当てていると言う、なんとも容姿不相応な行為に及んでいた。
ちらりと横目でpさんを見やると、ただただ唖然、としている様子が窺えた。
落ち着け。
落ち着け、アタシ。
アタシは、自分でもどうにも出来ない心の渦巻きをなんとか必死で抑え込み、至って平静を装って、声を発する。
聖來「なんか、うちのわんこの様子がおかしいからついてきたら…凛ちゃん?」
そして、会議室の外まで漂ってくるのは、匂い。
今しがた、凛ちゃんが鼻の先で堪能しているであろう甘美的なモノ。
だが、pさんが横にいるこの場ではマズイ。
なんとか、この場を切り抜けなければならない。
そんな利己的な考えを含んだアタシに出来ることは、ただ“鼻を摘む”と言うことだけだった。
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