28:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/12/16(月) 02:48:14.34 ID:avmOum5k0
アスカ「緊張は解けた?」
シンジ「い…いや。それが全然。秒単位で緊張が強まってます…」『未だに息苦しいよ…』
アスカ「クスクス。汗でYシャツの下のシャツまで透けて地肌が見えてるものね。もぉ、しょ〜がないわね〜。紙切れ見たわよ。昨日、この公園でアタシが言ったこと、聞こえてたんでしょ。聞こえないフリなんてしちゃってさ、アンタってホントにイヤラシイ奴よね」
シンジ「ご…ごめん。恥ずかしくて。何て答えたらいいのかわからなかったんだ…」
アスカ「そんなの、ありがとう、でいいでしょ」
シンジ「…でも本当に嬉しかったんだ。母さんがいなくなってから、僕はずっと孤独だと思っていたから」
アスカ「…」
シンジ「自分のことを本当に理解してくれる人が存在しないなら、生きていく意味なんて無いと思ってた。僕の事なんて誰も気にかけてくれないとずっと思ってた…今まで実際にそうだったしさ…」
アスカ「…」
シンジ「本当は、昨日さ…母さんの命日だったんだ。それで学校も行かずに…」
アスカ「…」
シンジ「母さんの墓前の前に立っていた時、僕はもう終わってしまってもいいんじゃないかと考えてた。今まで生きてきて、楽しいことよりも辛いことの方がはるかに多かったから、これからも同じだといつも思ってたから」
シンジ「生きていてこの先に何があるのか、僕には不幸せしかないと思ってた。自分が切望しても得られないものを他人は容易く手に入れる…そんな世界に生き続けるならいっそ消えたかった」
アスカ「…」
シンジ「でもさ…その後、アスカに出逢って気付けたんだ。生きていれば、完全では無いけど自分を理解してくれる人は現れるということと、近すぎて見えないだけで自分のすぐ側に味方がいるってことにさ」
シンジ「あの時、アスカが答えを教えてくれたんだ」
アスカ「…全部アタシのおかげってことよね」
シンジ「ほとんどはね…。ところでさ、何であの時、僕を守るって言ってくれたの?」
アスカ「…自分より劣る人間が懸命に苦悩する姿を見て、慈悲をかけたってとこかしらね」
シンジ「?」
アスカ「要するに、同情してあげたってことよ」
シンジ「そっか、フフフッ」
アスカ「何が可笑しいのよ?」
シンジ「いや、何でもないよ」
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