32:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/01/01(水) 20:45:50.90 ID:5HxlTOka0
礼拝堂を抜けると、左手にはこじんまりとしたお目当ての火葬場があった。
当たり前だが、火は着いていない。
本当なら確実に燃えたところを確認しておきたいところだが。
ミシッという音を出しながら、錆びかけた錠が「スタープラチナ」の手の中でひしゃげ、ねじ曲がり、耐えきれなくなりはち切れた。
さあ、遂に、終わる。もとい、終わらせることができる。
あの旅の中、凶悪さを増して行くDIOの刺客により、何度も竜頭蛇尾で最後には完全に勢いを無くし、あの男にたどり着くまでに死ぬだろうと心の奥底では考えていたが、ここに来て私は行動力を得た。
竜頭蛇尾ならぬ龍頭鬼尾だ。
さよならだ。
私は、様々な因果から、いま、手を離した。
パスッ
と、拍子抜けな音が鳴る。
そうして決着は、今、つ
??「おい。そこの男、ここは家庭ゴミ持ち込み禁止だよ。
錠前まで壊しちゃって。
あーあー
燃やされたいのかい?」
思考は尻切れトンボのように切断され、落ちた。
振り向くと、そこには赤髪に、黒いコートで見なりをこしらえた、私より長身の男が立っていた。
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