468:1[saga]
2014/04/18(金) 00:02:31.11 ID:LclOKfoA0
後ろを振り返り、あすみは物陰に隠れる魔法少女を見つめながら、一言声を掛けた。
「こそこそ隠れてないで、出てきなよ」
「……バレてしまったのです」
そう言いながら姿を見せたのは、なぎさだった。
「何の用なの?」
突き放す様な態度で、あすみはなぎさを睨みつける。
「用って程では無いです。ただ、貴女の姿を見かけたから、興味本位で追いかけてきただけなのです」
なぎさは悪びれる様子も無い。空気も読まないで、屈託の無い笑みを見せていた。
「……あっそ」
あすみは、無表情のまま。
「それにしても、先祖のお墓参りに来るなんて、立派なんですね」
「私は元々見滝原生まれだからね。
去年お母さんが亡くなってから、一回もお墓参りしてなかったし……」
「……そうだったのですか」
その言葉に、なぎさは言葉を見失っていた。
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