過去ログ - 苗木「ちょっと過去変えてくるか…」霧切「お供するわ」
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90: ◆3GvuSYI.dM[saga]
2013/12/25(水) 17:22:45.59 ID:b1N8iFYb0
江ノ島「あ、あたし…あたしは……」

苗木「はいちょっと寝ててねー」トンッ

江ノ島「うっ…………」ガクッ

霧切「それ現実でやる人初めてよ」

苗木「大神さんに教わった」

霧切「……江ノ島盾子は、これでいいのかしら」

苗木「さあね、不二咲クンの才能は信じてるけど、こればっかりは何とも言えないかな。まあ殺さないで何とかするって言ったらこれくらいしかなかったわけだし」

霧切「説得や、論破じゃダメだったの?」

苗木「それはゲームだけだ。説得も論破も意味なんてないよ、人は変わらない。ボクが何をしようと、江ノ島は変わらないよ」

霧切「貴方は、私たちを絶望から奮い立たせてくれたわ」

苗木「あれは詭弁だよ。君達が勝手に希望を見て奮い立ったってだけだ」

霧切「希望…」

苗木「希望っていうのは、端的に言えば諦めない理由なんだよ。どんなに絶望的でも、ああだったら大丈夫かもしれない。ああすれば大丈夫、そんな些細なものでしかない。希望で世界は救えない。本当に必要なのは希望なんかじゃなくて、諦めないことだ。諦めなければ折れない」

霧切「でも現実は甘くない」

苗木「だから流されて、諦める。現実なんてこんなもんだ、ってね。だから現実に折り合いをつけてみんな生きていく、それ自体は悪い事じゃないよ」

霧切「言ってることがめちゃくちゃよ。貴方」

苗木「大切なことは、簡単に諦めないことさ。足掻いて、もがいて、それでもダメなら諦めがつく。でも、“自分は努力した”っていう免罪符があるから、絶望もしない。希望は無いけど、絶望だってない。ボクは頑張ったんだ、だから今度はうまくいくってね。まあ、本当にボクが言いたいのは…ボクは諦めない。無理だと頭で分かっていても、諦めない。そしてそれは江ノ島も同じだ。きっと彼女は諦めないで、自分の絶望を満たすために、ひたすらもがき続ける。説得されても論破されても…変わらない。江ノ島盾子は自分を信じているから。自分なら必ず絶望できると、信じているからね」

苗木「ボクと江ノ島はベクトルこそ違うけど、同じように自分を信じている。だから生ぬるい説得や論破なんて意味はない。本当にボクがしなければいけないのは、事態の収拾だ。なるべく穏便に、誰も傷つけずにね」

霧切「問題の先送りね、それは」

苗木「それで構わないさ。万が一江ノ島の洗脳が解けても、現実に折り合いつけて諦めてくれるかもしれないし。まあ、諦めずに絶望を求めるっていうのなら、その時はボクの手でケリをつけるよ」

霧切「貴方は本当にそれでいいのね?」

苗木「うん、それが皆の求める希望って奴でしょ?勝手に期待して自分に都合の悪いことは全て押し付けて、何もかも終わらせてくれる都合の良い存在」

霧切「……」

苗木「ボクはそう言うの、嫌いじゃないよ」

霧切「そう、私は嫌いね、そう言うの。イジメみたいじゃない」

苗木「そう思うんなら、一つだけわがままを聞いてくれるかな」

霧切「…なにかしら」

苗木「ボクと付き合ってくれる?」

霧切「子供は何人がいいかしら」ダバダバ

苗木「鼻血、鼻血」

霧切「結婚式はいつにしましょうか?」ダバダバ

苗木「その内ね、ほら、帰るよ。皆に報告しないと」


霧切「うふ、うふふふふふ…私が、私だけが、正妻よ!!!!!!!!」


END


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