52:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2013/12/17(火) 19:35:54.05 ID:hdsVMo6j0
歌鈴はそこからもう何も言わなかった。
今までもいつだってそうだ、歌鈴は俺に何かを求めることなんてしない。
俺は歌鈴の身体を求め、歌鈴はそれに応じてくれた。
そうなってしまえば予定調和だ。
俺たちはシャワーを浴びることさえせず、いつも二人で使っているシングルベッドに絡み合いながら倒れこんだ。
歌鈴の身を包んでいる衣服を邪魔だと言わんばかりに引きちぎるように取り払う。
歌鈴は何も言わなかった。
ただ、情事の最中はずっと、俺の手を握り、ずっと俺の瞳を見つめ続けていた。
………歌鈴の瞳の中で俺が儚げに揺れていたのは、きっと気のせいだと信じるしかない。
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