145: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2013/12/22(日) 03:05:06.89 ID:ljby105e0
魔法使い「その娘、死んじゃったんですよ。かなり前に」
勇者「え!?あ……その……なんつーか」
魔法使い「気にしないでください、私が勝手に話したことですから」
146: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2013/12/22(日) 03:05:41.73 ID:ljby105e0
魔法使い「はい、あなたがその娘のことを、決して忘れないように……」
勇者「……どういうことだ?」
魔法使い「……いえ、気にしないでください。持病のチュウニビョウとやらが発祥しただけですので意味は無いです」
147: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2013/12/22(日) 03:06:09.57 ID:ljby105e0
――――――
―――
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勇者「そぉい!ウリャッ!」ギンッギンッ
148: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2013/12/22(日) 03:06:37.21 ID:ljby105e0
教官「しかし、定期試験が終わった直後に早速特訓か」
魔法使い「二人とも実技の方は問題なかったので、不慣れな勉強を中心にメニューを組んでいたため体が鈍って仕方が無かったみたいです」
教官「ストレスの解消も兼ねているわけか」
149: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2013/12/22(日) 03:07:05.76 ID:ljby105e0
教官「シキ、今度は私が相手だ」
勇者「え、教官!?どうしたんですか突然」
教官「なに、お前を見ていたら久しぶりに腕を奮いたくなってな。一線は退いたがまだ鍛錬は続けている、遠慮せずに掛かって来い!」
150: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2013/12/22(日) 03:07:32.91 ID:ljby105e0
勇者(場数を踏んでいるだけのことはある……手強いッ!)
教官(やはり才能は聞いていた通りか。直接手合わせするとよく分かる……が!)
ギィンッ
151: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2013/12/22(日) 03:08:00.49 ID:ljby105e0
教官「貴様は動きのキレはいいがとにかく一撃一撃に荒さが目立つ。無理に焦って攻めているようにも見えるぞ」
勇者「先手必勝、力で上から押さえつければ大抵の相手ならそれで沈黙できますからね」
教官「並みの相手ならそれで十分だが、やはり戦いを知っている相手になると通用しなくなるぞ」
152: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2013/12/22(日) 03:08:48.55 ID:ljby105e0
騎士「教官!ついでに俺の戦いぶりも見てくれませんか!」シュバッ
教官「あー、貴様は特に教えることは無い。並み以上くらいにはなれるだろう、うん」
騎士「それって俺には何も見出せないって事じゃないですかやだー!」
153: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2013/12/22(日) 03:09:14.26 ID:ljby105e0
教官「セピア、私と一戦交えさせてくれ」
魔法使い「私ですか?」
教官「ああ、貴様からは何とも形容しがたいものを感じる。きっと戦うことで私にとってのプラスになりえるような……」
154: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2013/12/22(日) 03:09:41.17 ID:ljby105e0
教官「いざ尋常に……勝負ッ!」
魔法使い「放て雷牙」バギュゥゥゥゥゥゥン
教官「ッ!?」バッ
155: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2013/12/22(日) 03:10:14.30 ID:ljby105e0
教官「あの……貴様、私を殺す気で?」
魔法使い「いえ、避ける事を想定して撃ちました。ですがお見事です」
勇者「避けられなかったらどうなっていたのかなー……」
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