236: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2013/12/26(木) 05:06:28.40 ID:vw5araYL0
勇者「母さんは俺が赤ん坊のときに死んで、親父は爺ちゃんに俺を預けてその後は……行方不明ってことにしておけ」
魔法使い「居場所は分かっていないのですか?今何をしているとか……」
勇者「知ってはいる、でも知らないフリをしてる」
237: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2013/12/26(木) 05:07:09.49 ID:vw5araYL0
……
魔法使い「随分歩きますね。馬車拾った方がよかったのではないですか?」
勇者「王都でも端の方の区画になると悪路が続くからな。そこまで馬車を出してくれる物好きはいないよ」
238: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2013/12/26(木) 05:07:42.39 ID:vw5araYL0
魔法使い「個人の工場ですか」
勇者「ああ、家はこの裏なんだけど多分この時間なら爺ちゃんこっちにいるし。お前も鍛冶場に用があるんだろう?」
魔法使い「そうですね、ではお邪魔します」
239: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2013/12/26(木) 05:08:19.18 ID:vw5araYL0
勇者「おーい、爺ちゃんいるかー?帰ったぞー……」
ドワーフ「ん……シキ?」
勇者「久しぶり、元気そうで……」
240: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2013/12/26(木) 05:08:51.69 ID:vw5araYL0
魔法使い「失礼します」
ドワーフ「おっとお客さんかい。悪いな、今バカな孫に説教してるんだ、後にしてくんな!」
魔法使い「いえ、私は彼のお友達です。勇者選抜は今一週間の長期の休みに入っただけです」
241: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2013/12/26(木) 05:09:36.51 ID:vw5araYL0
魔法使い「この方が?」
勇者「ああ、俺を育ててくれたドワーフの爺ちゃん、こんなのでも真面目な人だ」
ドワーフ「育ての親に対してこんなのとは、随分な扱いじゃねーかクソガキ」
242: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2013/12/26(木) 05:10:35.03 ID:vw5araYL0
ドワーフ「なんだぁ?友達って言ってたがこの娘はお前のコレか?」
勇者「違う。友達……だよな」
魔法使い「……そうですね」
243: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2013/12/26(木) 05:11:15.54 ID:vw5araYL0
勇者「んじゃ、荷物だけ置いてくるわ」
魔法使い「はい、言ってらっしゃい」
ドワーフ「ゆっくりでいいからなー」
244: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2013/12/26(木) 05:11:43.41 ID:vw5araYL0
ドワーフ「アイツはこんな育ちのせいか女っ気が無くてな、将来嫁さんもらえるかどうか心配なんだよ」
魔法使い「彼ならきっといい人を見つけますよ。と、当たり障りのないことしか言えません」
ドワーフ「どうだ?アイツに娶られてみねぇか?嬢ちゃんみたいな可愛い子……顔は見えねえけど、とかだったら俺は大喜びなんだがねぇ」
245: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2013/12/26(木) 05:12:10.78 ID:vw5araYL0
魔法使い「お客さん、来ていたんですか?それもついさっきまで」
ドワーフ「ん?ああ、そうだな」
魔法使い「仲のいい人だったのですか?飲み物出すくらいですし。そこそこ居座っていたんですね」
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