287: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2013/12/27(金) 04:08:48.42 ID:OiVLwmIL0
魔法使い「あなたが勇者の資格を持ったということで酷く心配しておられました」
魔法使い「勇者は体よく戦争に参加させられるだけの存在になりうる可能性、その可能性を排除するために私はあなたと接触したのです」
勇者「……でもそれはおかしいぞ、お前は俺の手助けをしていた。それじゃあ俺は国の代表になっちまうんじゃないのか?」
288: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2013/12/27(金) 04:09:24.43 ID:OiVLwmIL0
魔法使い「前にも話しましたよね。それなりの成績を収めればいい職にありつける、と」
魔法使い「私はそれを狙ってあなたの世話を焼いていたようなものですから」
勇者「くっだらねぇ……俺はずっとそんなくだらねぇ茶番に付き合ってたのかよ……」
289: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2013/12/27(金) 04:10:01.06 ID:OiVLwmIL0
魔法使い「ぶっちゃけると、私は初めあなたの事が本気で嫌いでした」
勇者「うん、知ってる」
魔法使い「私の愛した人たちの子供……それがこんな捻くれた奴だと思いたくもなかったので」
290: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2013/12/27(金) 04:10:26.35 ID:OiVLwmIL0
魔法使い「ですが、あなたと過ごして一つだけわかったこと」
魔法使い「あなたの魔王様への真実の探求が本気だということです」
魔法使い「無表情だの仏頂面だのとよく言われますが、私にも情くらいあります」
291: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2013/12/27(金) 04:11:08.59 ID:OiVLwmIL0
魔法使い「ですから、私の考えは隠さずに全部あなたに伝えました。全ての信用を得るために」
勇者「……前にも同じ事を教官に言っていたな」
魔法使い「はい、相手からの信用が欲しいときはいつもこうしています」
292: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2013/12/27(金) 04:12:09.57 ID:OiVLwmIL0
魔法使い「これから私の行うことは魔王様への裏切り行為となります」
魔法使い「私は……あなたをこの国の勇者にして見せましょう」
勇者「お前……何のために」
293: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2013/12/27(金) 04:13:00.12 ID:OiVLwmIL0
勇者「……」
魔法使い「すぐに答えを出せとは言いません、時間が必要なことも……」
勇者「分かった、お前を信用する。信用したい!」
294: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2013/12/27(金) 04:13:46.09 ID:OiVLwmIL0
勇者「……どうかな?」
魔法使い「……何を言っているんですか。私は魔王様の忠実な部下です、何アッサリ信じているのですか、あなたのそんな戯言に付き合うわけないじゃないですか」
勇者「エエェェーーー…………」ガクッ
295: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2013/12/27(金) 04:14:29.46 ID:OiVLwmIL0
―――
仮面男「……」
ドワーフ「よう、バカ息子。まだこんな近くにいたのか」
296: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2013/12/27(金) 04:21:17.04 ID:OiVLwmIL0
仮面男「私の口から語らなければいけないことだ……遅かれ早かれ、ね」
ドワーフ「……バカな親子だよ、お前らは」
仮面男「親父さんならアイツを止める資格はあると思うよ」
297: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2013/12/27(金) 04:21:46.22 ID:OiVLwmIL0
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