352: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2013/12/30(月) 03:40:54.31 ID:89ro7JmJ0
「荷物の搬入が終わり次第、お前達は一番先頭の馬車の中で待機してもらう」
「賊や魔物が現れたら囮にでもなってやり過ごせ」
勇者「分かりました」
353: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2013/12/30(月) 03:41:22.68 ID:89ro7JmJ0
騎士「言ってろクソ野郎」
勇者「いっそ依頼ごと台無しにしてやりたいくらいだぜ」
魔法使い「ダメですよ、信用に関わることは」
354: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2013/12/30(月) 03:41:48.83 ID:89ro7JmJ0
魔法使い「おや、馬車の中には何も無いですね」
騎士「マジすか!?このクソ寒いなか毛布一つありゃしねぇ!」
勇者「連中、俺達を使い捨ての道具かなんかだと思って扱き下ろしやがって……」
355: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2013/12/30(月) 03:42:16.69 ID:89ro7JmJ0
魔法使い「私は気にしません、四の五の言わずに寄ってください。私でも寒いのは嫌ですから」
勇者「それじゃあまぁ……」
騎士「俺も俺もー!」ダキッ
356: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2013/12/30(月) 03:43:07.95 ID:89ro7JmJ0
騎士「何かセピアがやたら暖かいんだけど」
勇者「なに?」
魔法使い「あ、分かりますか?」
357: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2013/12/30(月) 03:43:33.13 ID:89ro7JmJ0
騎士「何でお前だけそんなもの持ってるのよ……」
魔法使い「寒い場所での依頼だったので王都を出る数日前に買って来ました。その場所に適した物品を用意しておくのは当然ですよ」
勇者「王都でよく魔導核付きのものなんて買えたな。アレって魔王の国から殆ど産出してるから王都じゃ珍しいだろ」
358: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2013/12/30(月) 03:44:15.56 ID:89ro7JmJ0
魔法使い「あ、馬車が動き出しました」
勇者「もう出発か……到着は明日の朝ってところか」
魔法使い「強化馬を使っているので案外早いですね」
359: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2013/12/30(月) 03:44:50.33 ID:89ro7JmJ0
騎士「収集品お披露目ターイム!」
勇者「は、はぁ?何言ってるんだ?」
騎士「どうせ管理がずさんな貴族のところに行くものばっかりなんだ。こんなに大量にあれば2、3無くなってもわからんだろ」
360: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2013/12/30(月) 03:45:20.11 ID:89ro7JmJ0
騎士「俺は見たぞ……お前が積荷からこっそり食料を拝借しているのを」
勇者「うぐっ……見られてたのか」
騎士「後でこっそり自分だけ食べようなんて思うなよ!さぁ出した出した!」
361: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2013/12/30(月) 03:45:47.48 ID:89ro7JmJ0
騎士「えーっと、缶詰に生ハムか。妥当だな」
勇者「数が多いものから取ってきた。無くなってもわからないだろう。で、そっちは?」
騎士「お前が食料持ってきてるの見たから俺は飲み物持ってきた。ココアの素と後は適当なジュースだ」
492Res/206.76 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。