371: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2013/12/31(火) 02:54:51.88 ID:FQenR1uE0
騎士「でもさ、変なもんだよな」モグモグ
勇者「何がだ?っつーか何もう勝手に食ってるんだテメェ」
騎士「何がって、国の代表の勇者を決めるって話なのによ、どの班もものの見事に国外ばっかりに飛ばされてるんだぜ?」
372: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2013/12/31(火) 02:55:26.41 ID:FQenR1uE0
魔法使い「そこに何か裏があると?」
騎士「んにゃ、よく依頼受けてる経験者としてそう思っただけ。そうやって上に誤魔化して報告とかするときあるし」
勇者「へぇ、お前そういうことしてるのか」
373: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2013/12/31(火) 02:55:59.81 ID:FQenR1uE0
騎士「お、そんなことより外見ろよ外。寒いと思ったら雪降ってるぞ」
勇者「そんなことて……おお、珍しいな。王都の方じゃ滅多に降らないからな」
魔法使い「目的地まではまだ時間があります。食事を取ったら各々交代で睡眠を取りましょう」
374: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2013/12/31(火) 02:56:42.65 ID:FQenR1uE0
魔法使い「私はまだいいです。ちょっと考え事をしていたいので」
騎士「ん?そうか」
勇者「別に遠慮する必要はないぞ?」
375: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2013/12/31(火) 02:57:23.70 ID:FQenR1uE0
魔法使い「……」
勇者「で、何か気になるのか?」
魔法使い「いえ、勇者候補達を遠方へ飛ばして何か利になる事があの国にあるのかと考えていただけです」
376: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2013/12/31(火) 02:57:49.45 ID:FQenR1uE0
勇者「……」
魔法使い「……」
勇者「少し親父について、聞かせてくれないか?」
377: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2013/12/31(火) 02:58:16.80 ID:FQenR1uE0
魔法使い「魔王様、あなたの父親は言うなれば"光"。もっとも深い闇を抱えた光」
魔法使い「決して誰にも心を許さず、ただ孤高であり続ける人。故に、彼に人はついて行きません」
魔法使い「ですが、彼は護る者。自分の居場所と、それを取り巻くすべての物を護る強い心を持っています」
378: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2013/12/31(火) 02:59:07.51 ID:FQenR1uE0
魔法使い「まぁ、私達魔王軍にとっては大切な人です」
勇者「……お前はさ、もし俺と親父が敵対するようなことになったら、やっぱり親父のところに戻るのか?」
魔法使い「そもそもそれを避ける為に私が遣わされたのですが……それは当たり前です」
379: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2013/12/31(火) 02:59:46.94 ID:FQenR1uE0
魔法使い「魔王様も目的のためならば我が子も平気で斬り殺すような心をもっています。命の保障もありません」
魔法使い「茨の道を自ら進もうとしているのはあなたです。勇者となった後の事は自分でよく考えて行動してください」
魔法使い「まぁ、まずは選ばれるようにならなきゃいけないんですけどね」
380: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2013/12/31(火) 03:00:14.73 ID:FQenR1uE0
ガコンッ
勇者「ッ、何だ?」
魔法使い「……様子がおかしいですね。ヴェイドさん起きてください」
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