462: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2014/01/02(木) 04:06:43.94 ID:d/Ryf/IJ0
騎士「これから戦争も本格的に始まる。俺はお前に死んでほしくはない」
騎士「切り捨てられるものは切り捨てていけ。長生きしたけりゃな」
勇者「……それじゃあ勇者だなんて言えねぇよ」
463: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2014/01/02(木) 04:07:10.43 ID:d/Ryf/IJ0
勇者「んじゃ、ここで一旦お別れだな」
騎士「ああ、そうだな。俺は地元に帰ってから派遣先に行くが、これからお前はどこへ?」
勇者「俺は一度色んな国や町を自分の足で渡って、世界を見てくるようにって命が下っている」
464: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2014/01/02(木) 04:07:38.33 ID:d/Ryf/IJ0
勇者「んで、ここで一緒に旅に同行する相手と待ち合わせしているんだが……」
騎士「どんな奴だ?」
勇者「わかんねぇ。魔法使いだとしか聞いてねぇ」
465: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2014/01/02(木) 04:08:04.58 ID:d/Ryf/IJ0
勇者(お前には一番助けられたよ、ヴェイド)
勇者(人の心を癒すことが出来る、それも立派な才能だ)
勇者「羨ましいよ、ただのバカじゃないってのは」
466: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2014/01/02(木) 04:08:36.82 ID:d/Ryf/IJ0
コツコツコツ
「……」
勇者「来たか……ん?」
467: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2014/01/02(木) 04:09:25.61 ID:d/Ryf/IJ0
魔法使い「そういうことです。お久しぶりです」ペコッ
勇者「今はフード被ってないんだな……」
魔法使い「はい、王都から離れますのでもう顔を隠す必要もありませんし」
468: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2014/01/02(木) 04:10:19.47 ID:d/Ryf/IJ0
魔法使い「ですが、一人の勇者様に仕えるという事自体は構いませんよ。経験ありますし」
勇者「……」
勇者「デレた!?」
469: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2014/01/02(木) 04:10:54.09 ID:d/Ryf/IJ0
魔法使い「では勇者様、行きましょう、お連れしたい場所があります」
勇者「……俺に?」
魔法使い「はい、戦争が始まれば行けなくなってしまう魔王領内ですので、今のうちに」
470: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2014/01/02(木) 04:11:19.13 ID:d/Ryf/IJ0
……
勇者「ここは……教会?」
魔法使い「せめて一度だけでも……あなたに見せるべきだと思いましたので」
471: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2014/01/02(木) 04:11:47.12 ID:d/Ryf/IJ0
魔法使い「さあ、行きますよ。中で待っている人がいるはずです。多分」
勇者「多分て……確証はないのか?」
魔法使い「いつもこの時間なら政務をサボってここにいるはずですから」
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