469: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2014/01/02(木) 04:10:54.09 ID:d/Ryf/IJ0
 魔法使い「では勇者様、行きましょう、お連れしたい場所があります」 
  
 勇者「……俺に?」 
  
 魔法使い「はい、戦争が始まれば行けなくなってしまう魔王領内ですので、今のうちに」 
470: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2014/01/02(木) 04:11:19.13 ID:d/Ryf/IJ0
 …… 
  
 勇者「ここは……教会?」 
  
 魔法使い「せめて一度だけでも……あなたに見せるべきだと思いましたので」 
471: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2014/01/02(木) 04:11:47.12 ID:d/Ryf/IJ0
 魔法使い「さあ、行きますよ。中で待っている人がいるはずです。多分」 
  
 勇者「多分て……確証はないのか?」 
  
 魔法使い「いつもこの時間なら政務をサボってここにいるはずですから」 
472: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2014/01/02(木) 04:12:14.38 ID:d/Ryf/IJ0
 魔法使い「今はまだ全てを話してはくれないとは思います。ですが、あなたの指標にはなると思います」 
  
 勇者「そんなものは必要ない。もう決まっているからな」 
  
 魔法使い「……そうですね」 
473: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2014/01/02(木) 04:12:42.08 ID:d/Ryf/IJ0
 扉は開かれた 
 正面の大きなステンドグラスからは光が差し込む 
 だが、その中は薄暗い 
  
  
474: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2014/01/02(木) 04:13:24.05 ID:d/Ryf/IJ0
 勇者「……お前……あの時の」 
  
 仮面男「……人は」 
  
 勇者「?」 
475: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2014/01/02(木) 04:13:49.27 ID:d/Ryf/IJ0
 仮面男「シキ……名実ともに勇者となったお前がどのような道を選ぶかは、私が口を挟むようなことではない。お前を捨てた私にそんな権利は無い」 
  
 仮面男「だが、たった一つ。親としてお前に言っておきたい」 
  
 勇者「……参考までに聞いておく」 
476: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2014/01/02(木) 04:14:31.91 ID:d/Ryf/IJ0
 勇者「言われなくても、俺は自由だ。だからこそ」 
  
 勇者「……お前に刃を向ける。魔王であるお前に」 
  
 仮面男「安心した。間違いなくお前は……勇者だ」 
477: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2014/01/02(木) 04:15:18.41 ID:d/Ryf/IJ0
 これは、俺が勇者になるまでの物語 
  
  
 仮面男(来い、勇者シキ……お前に私を打ち滅ぼせるか) 
  
478: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2014/01/02(木) 04:15:53.25 ID:d/Ryf/IJ0
 おまけ 
 という名の書き忘れ 
  
  
 魔法使い「さて、依頼も終わりましたし一杯やりましょう」 
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