84: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2013/12/20(金) 02:26:33.87 ID:CUjh9AmY0
勇者(翻弄するような動きならば魔法も当てられはしないだろう!)ダッ
魔法使い(筋は悪くは無い、流石ですが……)
グルン
85: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2013/12/20(金) 02:27:13.15 ID:CUjh9AmY0
勇者「……なんだよこれは……」
魔法使い「簡単な柔術です。余計な力を使わずに相手を往なすことの出来る体術」
勇者「お前、魔法使いだろ。イテテ……」
86: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2013/12/20(金) 02:31:19.79 ID:CUjh9AmY0
魔法使い「殆ど対人用ですが、最低限自分の身を守るために皆さんも武具や魔法に頼らず鍛えておいた方がいいのではないですか?」
「おお、すげぇ」
87: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2013/12/20(金) 02:31:57.27 ID:CUjh9AmY0
勇者「……俺が生贄になってお前の評価が上がったみたいだぞ」
魔法使い「……あ」
騎士「かっこいいなぁ!!ねぇねぇ俺にも教えてくれよ!!」
88: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2013/12/20(金) 02:32:24.39 ID:CUjh9AmY0
勇者「……今度の筆記だけは負けられねぇ」
騎士「あ、もう聞いてないぞ」
魔法使い「後で修正が効くといいですが……今は彼が立ち直るのを待ちましょう。それより」
89: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2013/12/20(金) 02:33:00.12 ID:CUjh9AmY0
魔法使い「たとえ勇者候補たる優秀な人材を集めたところで、彼らはまだ成人を前にした若者ばかりです」
魔法使い「国の事情とはいえ、武器を手に取らせ突然実戦形式を取らせるのは少々酷かと」
教官「ふむ……理解はしている。だが、そうも言ってはいられない」
90: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2013/12/20(金) 02:33:25.61 ID:CUjh9AmY0
魔法使い「それが無ければ、多くの人たちは一年丸まる無駄にすることになりますから」
魔法使い「国をあげての政、そうならないために人材を育てることも視野に入れているのではないですか?」
教官「貴様……我々の考えに楯突くつもりかッ!」
91: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2013/12/20(金) 02:33:53.59 ID:CUjh9AmY0
教官「フッ……」
教官「フハハハハ!わずか2日目でそのことを直接伝えてくる者がいるとは思わなかったぞ!」
魔法使い「……?」
92: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2013/12/20(金) 02:34:20.78 ID:CUjh9AmY0
魔法使い「こういった無茶な要求を疑問に思い、そして発言できるものが資質と?」
教官「そう、恐れ入った。勇者とは何事にも強かな人物で無ければいけない」
教官「まったく、参ったな貴様には」
93: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2013/12/20(金) 02:35:18.68 ID:CUjh9AmY0
教官「今日はいい収穫があったな、よし!他の者達はそのまま組み手を始めてくれ!」
教官「使う武具は模擬専用のものを既に用意してある!」
94: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2013/12/20(金) 02:36:00.80 ID:CUjh9AmY0
……
勇者「……」カリカリカリカリ
騎士「講習終わってからずっと勉強してるが……自信があった武術で負けたのがよっぽど悔しかったのか?」
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