99: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2013/12/20(金) 02:38:27.21 ID:CUjh9AmY0
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「筆記の結果どうだった?」
100: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2013/12/20(金) 02:38:55.01 ID:CUjh9AmY0
騎士「どうだった……って、聞くまでも無いかその様子じゃ」
勇者「」
魔法使い「初回ということで平均点は90点ですね。というか、計算のような応用が必要ない丸暗記の分野の試験なのに何でこんなゴミのような点数が取れるんですか」
101: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2013/12/20(金) 02:39:25.76 ID:CUjh9AmY0
ザッ
魔法使い「?」
勇者「申し訳……ありませんでした」ドゲザー
102: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2013/12/20(金) 02:39:53.73 ID:CUjh9AmY0
勇者「元々勇者名乗れるのだってお情けで合格できただけのようなもんだし、本当の勇者だなんて俺はなれないのかな……」
魔法使い「……なれますよ」
勇者「え?」
103: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2013/12/20(金) 02:40:20.30 ID:CUjh9AmY0
魔法使い「はい、簡単なことですから」
勇者「……勇気か」
騎士「一言言っちゃえばいいんじゃないの?素直になってさ」
104: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2013/12/20(金) 02:40:46.56 ID:CUjh9AmY0
勇者「なぁ、今まで悪かった。一週間ちょっとの付き合いだけど……俺自身が余裕無くてちょっとツンケンし過ぎてた」
勇者「そっちさえ良ければさ……俺に」
騎士「うんうん」
105: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2013/12/20(金) 02:41:13.68 ID:CUjh9AmY0
勇者「この一週間、ずっとお前と組み手を続けてようやく分かったんだ!世界は広いってことを!」
勇者「俺は自分の物差しで全部図って、この腕だけで勇者になれるって思い込んでいた。でも違った!」
勇者「俺は、国の勇者になって対面しなきゃいけない相手がいるんだ」
106: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2013/12/20(金) 02:41:49.08 ID:CUjh9AmY0
勇者「強くなればそいつともし戦うことになっても大丈夫だろ。だからこそ、ちゃんと俺は学ぶ必要があるんだ」
騎士「学術じゃなくて武術をか、素晴らしき脳筋野郎」
魔法使い「……もし」
107: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2013/12/20(金) 02:42:29.98 ID:CUjh9AmY0
魔法使い「分かりました、あなたが私から学ぶ気があるというのなら、私もあなたをサポートします」
勇者「ああ、よろしく頼んます!」
魔法使い「その代わり、勉学にも励んでもらいます。どの道代表になりたければ避けては通れない道なので」
108: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2013/12/20(金) 02:43:08.24 ID:CUjh9AmY0
魔法使い「……冗談ですよ、フフッ」
勇者「あれ?」
魔法使い「どうしました?」
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