過去ログ - やはり雪ノ下雪乃にはかなわない
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15:黒猫
2013/12/18(水) 20:13:54.38 ID:zZX/D2Bw0
 たしかに、頭脳の優秀さも、外見の美しさも、かの猫娘と引けはとらないだろう。まあ、視線を顔から下におろすと、

大敗北しちゃうけど。なにあの胸。あの胸に包まれたい! もうあの人、理想のなかの理想の彼女でしょ

。雪ノ下陽乃が偽物の理想の彼女ならば、あちらは本物の理想の彼女だといえよう。これ以上偽物について語っちゃうと、

人気作家になっちゃうかも。そして、アニメ化になって、映画化か。おっと、映画化はまだだった。

時系列的にもうテレビだけでいいんじゃない?

 ちょっとトリップして、現実の残念でつつましくひっそりとした胸を見つめていると、雪ノ下は怪訝な目を向けてきた。

 おっとあぶない。警察に通報されるところだった。

「ああ、覚えてるよ。これは、この前小町とゲーセン行ったときに見つけてな。そのときは全く取れなくて、

小町にかっこいい姿見せられなくて、陰で努力していたわけだ。ここ数日ゲーセンで特訓ってわけ。」

「努力という言葉に縁遠い人が努力という言葉を使うと、違う意味合いの言葉に聞こえてしまうのは不思議ね。」

「ちょっと。ここで新しい日本語作ろうとしないでくれる。」

 兄というものは、妹にかっこいい姿を見せたいものだ。しかも、スイートハニーといえる小町ならばなおさらだ。

かっこわるい姿を見せたならば、その日の夜泣いちゃうよ。

「そのパンさんは、小町さんへのプレゼントかしら?」

「いんや。小町が欲しいって言うのならば、あげるけど。小町は取ってほしいとは言ったんだけど、

欲しいとは言ってなかったな。」

 妙な含みがある発言をする妹だ。将来悪い女になるんじゃないかと、お兄ちゃん心配だよ。

「そう。」

 こちらの彼女も妙な含みを持たせた発言をなさる。国語学年3位の俺でも、行間を読まないといけない会話ばかりだと

疲れちゃう。まあ、今回の質問の回答は簡単だ。なにせ、自分が誘導したのだから。

「昨日の帰りにゲーセン寄ってとったんだけど、そのまま鞄にいれたままだったんよ。

妙に鞄が膨れてるなって思ったてたらさ。」

「その大きさのものに気が付けないだなんて、ほんと残念な人ね。」

 あちらさんも気づいているのだろう。わざとぬいぐるみを持ってきていることに。

わざとだと知りながらも、その流れに乗らなければならないときもある。

 だが、突然にも会話は終了してしまい、雪ノ下は再び読書に戻ってしまった。


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