過去ログ - やはり雪ノ下雪乃にはかなわない
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19:黒猫
2013/12/18(水) 20:21:47.06 ID:zZX/D2Bw0
さ、行くぞ。」

と、自転車をおして歩こうとしたが、、雪ノ下は自転車の荷台をつかむと、なにか考えごとをし始めた。


「ひ、・・・比企谷君。いつも小町さんを乗せて走ってるそうね。」

「そうだな。最近では、楽をすることを覚えたか、朝送っていくことが増えたぞ。」

 ヒッキーならぬ、アッシーでした。

ほんと、小町が将来悪女にならないか心配になっちゃうよ、おにいちゃん。

「だったら、私を乗せることも可能ね。お願いしてもいいかしら。」

「別にいけど、しっかりつかまっててくれよ。。」

「信頼してるわ。」

 心ばかりの胸をぎゃっと背中に押し付けて、俺の腰にしっかりと腕をまわしてくることはなかった。

いやいや期待なんてしてません、ほんとだって。ね、信じてください。

二人乗りのカップルをみて、うらやましいなんておもったことなんてないんだからね。

 実際は、軽く腰をつかんだ程度だった。それでも鼓動は早くなる。

 奉仕部での部室と同じような無言の時が進む。いつもはとくに何も感じていないが、今は違う。

無言の時間を苦痛に感じることなど少ない。むしろ、無言でいるときのほうが心地いい。

ただ、今流れている時間は苦痛ではないが、少し心が締め付けられる。

だが、この時間がもっと続けばにいいのにと、がらにもないことさえ思ってしまった。




「今日はありがとう。」

「別に大したことはしてない。」

 今日はよく「ありがとう」を聞く日だな。そんな人間観察をしていると、意表をつく言葉がくるもんだ。

ほんと、身構えてないときに爆弾発言よしてください。

「よかったら、紅茶でも飲んでいかない? 今度部室に持っていこうとかんがえているのがあるのだけど、

持っていく前に感想を聞かせてくれると助かるわ。

由比ヶ浜さんは、こういったことの意見は参考にならないところがあるし。

・・・別に、彼女の意見を聞かないというわけじゃないのよ。皆で飲むものなのだから。・・・その・・・。」

「ありがたく飲んでいくよ。自転車で二人乗りしてきたし、喉も乾いたしな。」

 ちょっと饒舌な雪ノ下もかわいいじゃないか。

自分のことを棚に上げ、いつもの自分では考えられない発言に戸惑っていた。



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