3:黒猫
2013/12/18(水) 19:19:20.24 ID:zZX/D2Bw0
私には。」
なにその倒置法。いかにも「私には」を強調してるだろ。使用方法は正しいけどさ。もうその勝ち誇ったような顔。どんだけ由比ヶ浜好きなんだよ。
「なんか三浦たちがカラオケ行くって騒いでいたな。あんな大声で宣言しなくてもいいと思うんだけど、あれってリア充ですって宣言してるの?」
「そんな風に考えるのは、あなたくらいよ。」
「カラオケ行って、ゲーセン行って、プリクラとって、ほんと充実した生活だこと。」
「あなたこそ、ここ数日ゲームセンターにかよっていたじゃない。」
「そーだけどさ。そのかいもあって全3種類コンプできたのだから、充実感はあるな。」
「おめでとう。」
「全然心がこもってない謝辞ありがとさん。」
「ところで、そのパンさんどうするのかしら? 小町さんは欲しがってはないのよね。」
よしっ! きたーと心の中でガッツポーズをしてしまった。
「そうだなぁ。戸塚とか貰ってくれないかな。戸塚、人形似合いすぎだろ。他だったら、戸塚とか戸塚とか戸塚くらいしか思いつかないな。」
「どれだけ戸塚君が好きなのよ。今度戸塚君に注意勧告する必要があるようね。」
「それだけはやめてくれ! 戸塚だぞ。心のオアシスを奪わないでくれ。」
これが漫画だったら血の涙を流していたに違いないと確信できる。
ちょっと引き気味の雪ノ下だったが、本気で注意勧告する気はないようだ。もしほんとにしてたら、泣いちゃうよ八幡。
雪ノ下は、パンさんの行方が気になるようだ。しつこく聞くの恥ずかしいのだろう。ただ、目では訴えてくる。こえーよ。その視線で心に穴があいちゃうから。
「もしよかったら、家にあるのも含めて、貰ってくれないか? ほら、人形も大切にしてくれる人にわたったほうがいいだろ。」
「そうね、比企谷君がもっていても、ほこりが被るだけだもの。」
「なに上から目線?」
「比企谷君。私にパンさんを下さい。」
丁寧なものいいなんだけど、魂を削られるのはなんでだろ。雪ノ下春乃といい、雪ノ下姉妹は精神攻撃魔法でも使えるのかもしれない。
「ああいいよ。明日持ってこようか? それとも今日の帰りに・・・。」
「さあ、今日の部活は終りにしましょう。由比ヶ浜さんもこないし、それに、依頼もなさそうだし。」
「そうだな、行きますか。」
「鍵を返してから行くから、自転車を持って校門の前で待っててちょうだい。」
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