5:黒猫
2013/12/18(水) 19:22:32.03 ID:zZX/D2Bw0
もしかしたら、これが雪ノ下雪乃の素顔かもしれないと思ってしまった。
普段の雪ノ下も本当の雪ノ下雪乃かもしれないが、どこか傷つかないように武装しているようにも見える。
春乃のような仮面とはいかないまでも、似たような環境で育ってきたせいか、同じような自分を
作ってしまったのかもしれない。そう考えると、雪ノ下春乃の素顔もいつの日か見てみたい気もした。
ただ、それを見てしまったら引き返せなくなりそうで怖い! パンドラの箱は希望が残っていたけど、
あの仮面の下には、なにがあるのだろうか?
「ぬいぐるみ入れる袋もってくるから、ちょっと待ってな。小町が服買ったときにとっておいた
大きな紙袋があるはずだから。」
なんで女ってデパートとかの紙袋とっておくのだろうか? 紙袋って、そんなには使い道ない気も
するんだよな。最近の紙袋はデザインが良いのあるからとっておきたい気持ちもわからないでもないが。
「勝手に小町さんのを使っても大丈夫なの?」
「あぁ、、勝手に使っていいのと、使ったらめっちゃ怒られるの分けられてるから大丈夫。」
「そのいいようだと、過去に勝手に使ってしまったことがあったかのような言いようね。」
「人間、失敗を反省し、成長していくもんなんだよ。」
「ここに、反省も成長もしていない見本がいるのはなんなんでしょうね。」
「俺もちょっとずつだが成長してるんだよ。はいよ。この紙袋使ってくれよ。この大きさなら入るだろう。」
「ありがとう。・・・そうね。あなたはかわっていってるわ。」
雪ノ下の声は後半声が小さくて、なにをいってるのか聞き取れなかった。「ありがとう」という言葉が
事務的だったので、この言葉のほうが印象に残っていた。
「さて、送っていく。荷物も大きいしな。」
「あら。そのような気遣いができる程度には成長したのね。」
「なにを言ってる。いつも小町の荷物持ちをしてるぞ。」
「小町さん限定なのね。」
他にもなにか言いたそうだが、何も言ってこない。家族を大切にするのは当然だろう。
小町が困っていたら、台風だろうが迎えに行く。あ、大雨の時、父親が駅まで傘持ってきてほしいって
連絡してきたが、あれこれいいわけして行かなかったっけ。訂正。家族じゃなくて、
妹を大切にするのは当然でした。仕方がない。これが千葉スタンダードだしね。
「さ、行くぞ。」
と、自転車をおして歩こうとしたが、、雪ノ下は自転車の自転車の荷台をつかむと、なにか考え
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