16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/19(木) 00:41:47.24 ID:9mtCTMIXo
ため息をつくと全身の力が抜けた。いつの間にか、結構な力が入っていたらしい。これもあのバレンタインデーの時のことを思い出したからなのだろうか。
あの時、俺は怒っていた。そして、今の俺は里志の身を案じていた。
いろいろあってもやはり里志は中学からの旧友だ。俺も思うところがあったのかもしれない。
安心してコーヒーで一息をついた。すると、里志がテーブル越しに身を乗り出してきた。ぎょっとして、思わず体を反らした。
完全に立ち直ったのか、里志の目は今や輝きを取り戻している。そして詰め寄らんばかりにじりじりと迫ってくる。
「ど、どうしたんだいきなり」
里志は明朗快活に言った。
「というわけで、ホータロー。ハローワークに着て行く衣服代と交通費を僕に貸してよ!」
里志がそう発言した直後、俺の手刀がやつの頭に直撃したことは言うまでもない。
〜完〜
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