4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/19(木) 00:25:17.54 ID:9mtCTMIXo
ピンポーン。
「ん?」
インターホンが鳴った。誰だ。今日は約束なんてなかったはずだ。「あいつ」も今日はゆっくり羽を伸ばすと言っていた。となると誰だろうか。心当たりがない。新聞の勧誘か? ひとまず冷えた床を裸足でぺたぺたと歩いて玄関に向かった。
魚眼レンズを通して、外の様子を見た。向こうにいるのが誰だかわかった瞬間、思わず声が出てしまった。どうしてこいつが俺の家に……。
一つ咳払いしてからドアを開けた。
「やあ、ホータロー」
来たのは里志だった。ずっと変わらない笑顔を浮かべている。声も快活で別段変わった様子がない。
俺が驚いたのは里志の急な来訪によるものであって、決して疎遠になったからではなかった。ただ、こいつには「事情」があると知っていたから、いつも通りの様子なのにはさらに驚かされた。
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