過去ログ - 魔法少女隊R-TYPEs―The ｔｒｉｆｌｅｓ tales― -SS速報VIP

過去ログ - 魔法少女隊R-TYPEs―The ｔｒｉｆｌｅｓ tales―

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1: ◆HvWr2kWl99Dz[saga]
2013/12/19(木) 01:05:39.63 ID:SON8JEhW0
注意書き

・これはR-TYPEシリーズ（STG、SLG設定含む）と魔法少女まどか☆マギカのクロスSSとなります。
・その上、以前書いていた作品の続編となりますので、ここから読んでもまず話がわかりません。
・かなりオリジナル設定の塊で、そもそも年代自体がR寄りになってます。
・そのくせバイドはもういません。バイド注意報は解除されました。
・まどかちゃんは絶賛行方不明中です。
・恐らく、そこまで長い話にはならない事でしょう。

前作
魔法少女隊R-TYPEs
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魔法少女隊R-TYPEs FINAL
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魔法少女隊R-TYPEs FINAL2～ティロ・フィナーレの野望～
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2: ◆HvWr2kWl99Dz[sagesaga]
2013/12/19(木) 01:07:30.73 ID:SON8JEhWo
かつて、大きな争いがありました。

文明を発達させ、太陽系全体に版図を広げていた人類の前に、それは突然に現れました。

絶対的な敵意と、圧倒的な力を持って、全てを喰らい、冒す。人類の天敵。

3: ◆HvWr2kWl99Dz[sagesaga]
2013/12/19(木) 01:08:35.75 ID:SON8JEhWo
土星－木星間に点在する採掘基地。その一つであるミーティア14
そこに隣接するように建設された、採掘労働者のための居住コロニー、ぺタクラフト。

そこに近づく一隻の巡航艦の姿があった。
その艦の名は地球連合軍第三方面軍所属、マーナガルム級十三番艦"オケアノス"。

4: ◆HvWr2kWl99Dz[sagesaga]
2013/12/19(木) 01:09:01.86 ID:SON8JEhWo

だが、その胸中に姦計を秘め男は笑う。果たしてその胸に秘する策とは何なのか。
一時の平和を謳歌していたペタクラフトに、今再び嵐の気配が近づきつつあった。

5: ◆HvWr2kWl99Dz[sagesaga]
2013/12/19(木) 01:10:33.98 ID:SON8JEhWo
ミーティア14、第七採掘作業場。
この作業場は、ソルモナジウムを初めとした各種金属を採掘する他の場所とは異なる役割を持っていた。

惑星内部に発生している小規模な異相次元。
その内部に侵入し、通常空間では採掘する事の出来ない希少金属、エーテリウムを採掘する。

6: ◆HvWr2kWl99Dz[sagesaga]
2013/12/19(木) 01:12:00.38 ID:SON8JEhWo
「さてと、ただいま」

採掘したエーテリウムを格納し、そそくさと自分の仕事を終えて、さやかはペタクラフトへと戻っていた。
そしてすぐさま家路を辿り、たどり着いたのは二階建ての一軒屋。

7: ◆HvWr2kWl99Dz[sagesaga]
2013/12/19(木) 01:12:57.68 ID:SON8JEhWo
「うぁっ……って、杏子？」
「へへ、おかえり、さやかっ」
衝撃から立ち直ったさやかの視界には、見慣れた少女の笑顔が広がっていた。
彼女の相棒にして、最早家族とも言ってもいい存在――佐倉杏子の笑顔だった。

8: ◆HvWr2kWl99Dz[sagesaga]
2013/12/19(木) 01:13:28.19 ID:SON8JEhWo
「ったくもう、本当に心配したんだからね。二度としないでよ、こんなの」
「……ああ、わかってるよ」
それでようやくさやかも拗ねるのをやめたのか、膨れた頬からぷぅと息を吐き出して、杏子に顔を向け、静かに瞼を閉ざした。

「……ん」

9: ◆HvWr2kWl99Dz[sagesaga]
2013/12/19(木) 01:14:09.44 ID:SON8JEhWo
「さ、てと。それじゃあさやか、今日はどっかに食いに行こうぜ」
ベッドサイドに二人で腰掛けて、余韻に朱に染まる顔を隠すように俯いて杏子が言う。

「って、あんたご飯は作っててくれなかった訳？仕事のない方が家事をするって、ちゃんと決めてたじゃない」
「悪い悪い、実はついさっきまでほんとに寝ちゃっててさー、さやかが帰ってきたので目が覚めたんだよなー。あはは」

10: ◆HvWr2kWl99Dz[sagesaga]
2013/12/19(木) 01:19:04.46 ID:SON8JEhWo
前作が完結して、1年と半年は過ぎたでしょうか。
今更感も溢れています、他に手をつけるべきものもあったりもします。
そんな状況で、この作品の続編に手を出すというのはいかがなものか、今でも迷っているところはあります。

けれど、新編を都合4回ほども見てしまって、いろいろと盛り上がった気持ちはやっぱり何らかの形で吐き出してやらなければなりません。

11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/12/19(木) 01:31:55.34 ID:KOJ2Q7hmo
お、続編か。これは期待！

12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/12/19(木) 07:30:47.11 ID:D3mdiV7AO
乙
まさか続編が来るとは。期待。

13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/12/19(木) 07:39:40.93 ID:08dXcImwo
続編・・・だと・・・?
期待

14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/12/19(木) 08:16:04.67 ID:ix7EV2eDO
まさか来て下さるとは……！盛大に感謝！

15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage]
2013/12/19(木) 16:11:23.48 ID:/MtucxIv0
ぼくたちは……待っていたんだ。

16: ◆HvWr2kWl99Dz[saga]
2013/12/19(木) 21:35:48.14 ID:SON8JEhWo
まだまだ最初ですが、いきなり舞台は遠い宇宙の彼方です。
まあ続編ですので、初見の方は是非とも前作をご覧ください。
阿呆みたいに長いので、気長にご覧いただけると幸いです。

こんなどうしようもなく長いもの、誰もまとめないでしょうから自分でまとめちゃったりもしましたしね。

17: ◆HvWr2kWl99Dz[sagesaga]
2013/12/19(木) 21:37:23.25 ID:SON8JEhWo
レストラン、『レパ・マチュカ』.

ペタクラフトでほぼ唯一と言ってもいいレストランである。
元よりペタクラフトは採掘作業者のための居住コロニーである。
言ってしまえばそれは炭鉱夫の住処のようなもの、食事処と言っても、あるのは酒場紛いの所ばかりであった。

18: ◆HvWr2kWl99Dz[saga]
2013/12/19(木) 21:38:34.75 ID:SON8JEhWo
「ああ、いらっしゃいお客さん。だが、悪いが今は満席なんだ。おまけに今日は予約でいっぱいいっぱい
　キミ達に空けられる席はない。悪いが、他所をあたってくれないかな」

出迎えたのは、黒いコートのような給仕服を着た少女。
一応客に対する礼儀は通す、と言ったところなのだろうが、その口ぶりは随分とぞんざいだった。

19: ◆HvWr2kWl99Dz[sagesaga]
2013/12/19(木) 21:39:21.09 ID:SON8JEhWo
「最近、近場にライバル店が出来てね。負けてられないというわけで
　私達も個性を出す事にしたのさ。お陰でここは盛況そのものだよ」

「それはそれで、変なトラブルとか増えそうなんだけど」

20: ◆HvWr2kWl99Dz[sagesaga]
2013/12/19(木) 21:39:48.09 ID:SON8JEhWo
「はいお待たせ、カルボナーラとチキンのトマトクリームフォンデュ、焼き立てパンを添えて、だ」

案内された個室の中で、テーブルを囲んで待つ二人の元に、キリカが料理を携え現れた。

「お、待ってましたー！」

21: ◆HvWr2kWl99Dz[sagesaga]
2013/12/19(木) 21:40:44.70 ID:SON8JEhWo
「ふー、食った食った。やっぱりたまにはいいもん食わないとな」

「おっとー、それはいつもあたしが作ってるのが美味しくない、って事なのかなー？」

腹もくちくなって、満足げに言葉を吐き出した杏子にさやかがちくりと噛み付いた。

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