過去ログ - 石丸「そして僕はまた間違える」桑田「アフター!」
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20: ◆Nv7JqrEoRxto[saga]
2013/12/21(土) 01:40:33.08 ID:k/tU1pum0
桑田「…わっ?!」

苗木「…う…!」


耳をねじり潰されるような音の波が開けた戸から吹き出した。
一瞬自分がどこにいるのかもわからなくなるほどの音だった。

桑田「…うる、せ…え!」

苗木「……!」


そしてボクは見つけてしまった。部屋の中心に、音から逃げるように体を小さくしている舞園さんを。そしてその影に霧切さんの足も。

苗木「…霧切さん!舞園さん!」

桑田「…舞…の!」

苗木「起きて!二人とも!」

互いの声も聞こえないほどの爆音に押されながらも辿り着く。
霧切さんは完全に意識が無い。
最悪の想像がよぎって舞園さんを掴む手に力が入る。

桑田「うるせえええええっ!黙れっつーの!」

桑田君が手当たり次第にスイッチを切ってくれているおかげで段々と耳が楽になってくる。
短時間聞いていただけなのに、耳がキンキンとしていた。
一体二人はどれだけこの空間にいたのだろうか。


やがて、手動では切れないらしい大型の機械以外は電源が切れた。
何度か声を出して自分の耳が正常か確認する。
まだ騒音は続いているために聞こえにくさは残っているものの、意思の疎通は図れそうだった。



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