過去ログ - 石丸「そして僕はまた間違える」桑田「アフター!」
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26: ◆Nv7JqrEoRxto[saga]
2013/12/21(土) 01:46:09.27 ID:k/tU1pum0
江ノ島「苗木…」

苗木「……」

江ノ島「今どんな気分?」

苗木「……っ」

石丸「……っやめたまえ!こんな風にしたのは君だろう!十神君、今すぐに別の場所に連れて行こう!」

十神「無駄口を叩くな。黙れ江ノ島」

江ノ島「……」

戦刃「盾子ちゃんはこれが見たかったの…?」

江ノ島「……」

江ノ島君は無言で笑った。
その笑顔のまま、連れられていく。もちろん、戦刃君も連れて。
少しずつ遠くなっていく後ろ姿と反比例させるように、二人の笑い声は大きくなっていく。
顔を見合わせて笑いあって、実に仲睦まじい様子だ。微笑ましい。
花を咲かせるように笑う様子はまさに可憐とでも言うべきなのだろう。

…最も、彼女たちの咲かせる花は毒を剥き出しにした食虫花なのだが。
彼女たちの楽しそうな笑い声と対するように、毒に当てられた者たちが悲しみに暮れていた。



僕は今居場所を見つけられないでいる。
苗木君や舞園君に混じり涙を流す朝日奈君のように悲しみを共にすることも、
十神君のようにただすべきことを遂行することもできない。
…僕は無力だ。


状況を理解し処理することを放棄した脳は、彼らのすすり泣く声を心に運んでくることしかしなかった。



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