過去ログ - 石丸「そして僕はまた間違える」桑田「アフター!」
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292: ◆Nv7JqrEoRxto[saga]
2014/02/14(金) 02:00:05.96 ID:dLmEnnGP0
隠し部屋

舞園「………」

舞園「はあ、はあ…」

舞園「はあ、はあ、はあ…」

舞園「だ、大丈夫、大丈夫。明かりもあります。チャットもあります。いつでも人を呼べる。私は一人じゃありません」

舞園「大丈夫…大丈夫です。落ち着きましょう」



その部屋には驚くほど何も無かった。
前に来たときはあんなに息苦しさを覚えるくらいに物があったのに、今はほとんど無くなっていた。
明かりがあることもあって、私の中の『拷問部屋』のイメージではなく、どちらかといえば『子供の秘密基地』に近い物を感じた。

それでも私は息を殺してしまっていた。体と心に染み付いた恐怖は、そう簡単に私を解放してくれはしない。
そんななか、私は伏せられた写真立てを見つけた。
無言でひっくり返す。
そこには小さな霧切さんが笑顔で写っていた。


舞園「霧切さん…」

舞園「思い出を…置いていってしまったんですね…」

舞園「…あれ?何か紙が…」


『舞園さんへ。
几帳面な貴方なら、この手紙に気がつくと思っていた。写真立てがひっくり返されていて、気になったのでしょう』


舞園「き…霧切さん?!」


『もしもあなたがこの部屋で受けた苦痛を乗り越えるためにこの部屋に来たのだというのなら…無理はしなくていいわ。辛いなら今すぐに戻って。
トラウマはそう簡単に乗り越えられるものじゃない。
あなたのその心の傷は私の落ち度のせい。だからあなたはそれを後ろめたく思う必要なんてどこにもないの。無理をしないで。 霧切 響子』


舞園「霧切さん…何でもわかっちゃうんですね。凄いです…」

舞園「……この手紙は、持って帰りましょう」

舞園「…大丈夫。私は一人じゃない。大丈夫…」

舞園「さあ、掃除を始めましょう!」



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