過去ログ - 石丸「そして僕はまた間違える」桑田「アフター!」
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81: ◆Nv7JqrEoRxto[saga]
2013/12/30(月) 01:35:18.41 ID:kixyuA5R0
石丸自室

石丸「……」

目の前には散乱した参考書があった。
少し前に苛立ちのままに投げ捨て、放置されていた物だ。

石丸「このようなもの…もはや意味は無いのだろうな」



努力した者こそが報われる世界を。
そんな夢を抱きながら努力を続けてきた。
才能に恵まれた天才ばかりが持て囃され、努力を嘲笑うような世界に怒りと憎しみを抱きながらも
それを情熱に書き換えながら努力を重ねてきた。
そして、苦難の末にここまできたのだ。


『超高校級の風紀委員』
この称号は、僕の努力が認められた証だった。
特異な才能を持つ者のみが迎えられるという学園に僕は才能などは何ひとつ持たずに努力のみを抱えて入学した。

目標を持つ仲間たちと、切磋琢磨しあいながらさらなる高みを目指すのだ。
与えられた環境を最大限に生かして成長しよう、そう思っていた。

そんな夢と、希望と、少しばかりの不安を感じながら入学式前日は眠りについたのを覚えている。


石丸「しばらく前に思えるものだが…もう二年以上前なのだな」


それが気がつけばこれだ。
全てが意味を失っていた。
与えられた真実はあまりに馬鹿馬鹿しく、到底信じられない。
それでも現実はじわじわと僕たちを侵食し続けて…今も食いつぶそうとしている。


石丸「…失われてしまえばあっけないものだ」


失われて行く世界と夢を僕はどんな気持ちで眺めていたのだろうか。
幸か不幸か、僕は覚えていない。


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