26:車輪 ◆dFKXsWKzGY[sage saga]
2013/12/21(土) 18:48:27.54 ID:PFCLB/ti0
「……流されるままやってた、って印象かしらね。今考えると」
正直アイドル時代はすべてが目まぐるしく、環境の変化について行くのが精一杯だった。
忙しい忙しい、大変だ大変だと言いながらプロデューサーの言うことを聞き、仕事をこなしていった。
もちろんその時その時できる限りの努力をした、という自負はある。
ただ長い目で自分のアイドルとしての理想像や仕事に対してのこだわりと言ったものは考えている暇がなかった。
……と今なら言えるかもしれない。
「まああんまり緊張はしなかった……かな?」
「……そう」
千早は左手に持ったイヤホンをいじりながら目の前のコーヒーに視線を落としていた。
「不安?」
「……それほどでもないけど」
千早の視線は動かない。
何も言わずに少し待つ。
100Res/59.99 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。