3: ◆T5lplwW1Pw[saga]
2013/12/19(木) 21:25:54.72 ID:JcOg9npto
「おはようございます、まゆのプロデューサーさん」
「あぁ、おはよう」
いつものように、当たり前の挨拶を私達は交わす。
だって今までずっと繰り返してきたんだもの。縛られていたって縛られていなくったって、それはちっとも変わらない。
プロデューサーさんも勿論今までと変わらず、その暖かい手で私の手を優しく掬い上げる。
そして優しい声で言った。
「手足は痛くないか?」
「心配してくれるんですねぇ……大丈夫ですよ、優しく縛ってもらっていますから」
手錠は自力で外せそうにはないものの革製だった。
鉄製なら寝ている内に痕が付いてしまっただろうに、プロデューサーさんの気遣いに思わず笑みがこぼれる。
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