5: ◆T5lplwW1Pw[saga]
2013/12/19(木) 21:29:07.80 ID:JcOg9npto
そんな疑問も知らずプロデューサーさんもベッドに上がる。
ぎしっ、と音を立てて身体が沈んだ。
「じゃあこれからどうするか、分かってるな?」
顎をくいっ、と持ち上げられ、プロデューサーさんの顔が一気に目の前に来る。
「うふ……プロデューサーさん、今日は随分と積極的なんですねぇ……?」
この互いの距離。
プロデューサーさんがそのつもりなら当然、首を伸ばして唇を重ねても問題は無かったのに。
それでも私は会話を続けた。
怯えているつもりはない。プロデューサーさんが怖い、なんてことはない。ありえない。
この日が来るのをずっと待っていた。もちろんロマンチックなシチュエーションであるとか、結婚初夜であるとか、考えていなかったわけではない。
でもとにかくずっと夢見てきた瞬間。
だけどやっぱり、心の準備がまだ少し出来ていない。なぜか。
もう少しだけ待って欲しかった。なぜか。
17Res/7.19 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。