過去ログ - 夏海「兄ちゃんは地味な主人公」
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11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/12/22(日) 01:03:19.10 ID:qtRiBSuyo
相手が本気だったからこそ、飽く迄も真剣に対応したからこそ、仮の事を考えたからこそ、こんな所だからこそ、よく考える必要があったのだ。
優しい嘘でうやむやにしてはいけない。本当に相手の事を考えるのなら、避けてはならない率直な気持ちを伝える必要があるのだ。

「私を養えるようになる事」

本気で付き合って駄目ならそれでもいい。軽い気持ちでそれに応える事は私にも相手にとっても酷い結果をもたらすだろう。
ここはそういう場所だから。決して、テレビで見るような都会ではない、全てが真逆だからこそ、そこははっきりさせておかねばならない。

「甲斐性無しには興味がないからな」

表情はあまり変わらなかったが男は嬉しそうにコクコクと頷いている。
そんな様子を見てフッ、と僅かに口角をあげた。

「そうだな……10年……」

「10年待ってやるから、それまでに私を養えるだけの甲斐性を身に付けろ」

「その時にまだ私の事が好きだったら気持ちに応えてやるよ。いいな?」

男は真剣な面持ちで最後にコクリと頷き、そのまま急ぎ足で踵を返した。

「……ちょっと長すぎたな」

「まぁ、別にいいか」


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