過去ログ - 翔太郎「魔戒騎士?」フィリップ「ゾクゾクするねぇ」
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10: ◆NrFF2h.q26[saga sage]
2013/12/22(日) 00:13:33.52 ID:U3R1xDmLO

冴島鋼牙という男が俺たちの前に現れたのは、冬も深まる12月、すっかり冷えた風が風都の街中を吹き抜けるようになった頃のことだった。
白いコートを棚引かせ悠然と廃工場の中に姿を見せたソイツは、ただ者ではなかった。


腰に提げていた赤い鞘の一振りの剣。
それを慣れた手付きでスラリと引き抜くと、頭上に真っ直ぐに翳し、切っ先で円を描く。
するとまるで空間を切り裂いたかのようにそこに穴が現れ、そしてその穴から黄金に輝く鎧が現れ、男の身体を覆った。
いつの間にか握っていた剣も一回り大きくなっていた。


狼を象った黄金の鎧の騎士は、燦然と輝きながらホラーに近付いた。
ホラーが怯えたように凄まじい冷気を放ってくるが、その歩みは全く止まらない。


騎士は終始何も言わなかった。
ただその持っている剣を構え、ホラーが逃げようとする間もなく、微塵の無駄もない一太刀でその身体を真っ二つに斬った。
ホラーは断末魔をあげ、俺たちの前で消えていったのだった。






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