過去ログ - 翔太郎「魔戒騎士?」フィリップ「ゾクゾクするねぇ」
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◆NrFF2h.q26
[saga ]
2013/12/29(日) 09:58:05.19 ID:AIDnDnq5O
さてさて、明日はどうなるかね……。
通話を終えスタッグフォンを閉じた俺は、時間潰しに豪邸の中を歩いてみた。
こんな所を歩いていると、園咲邸をいやでも思い出す。
昔の思い出に耽りながらぼうっとしていた俺の目の前に、ふっと赤い何かがよぎった。
金魚だ。
赤い金魚が水中を泳ぐように、俺の前を通っていったのだ。
翔太郎「……」ゴシゴシ
翔太郎「な、なんだ俺、疲れてるのかな。でも確かに見えてるぞ……」
それによくよく目を凝らすと、金魚なのにその顔の先端に象の鼻のような長い突起がある。
俺は恐る恐るその後を尾けていった。
赤い金魚のような生物は、ある部屋の扉の前を暫くぐるぐると泳ぐと、扉を通り抜けて入ってしまった。
翔太郎「この部屋って……」
お嬢様「わたくしの部屋に何か?」
はっと声のする方を振り向くと、お嬢様が怪訝そうな顔で傍にいた。
金魚に目がいって、お嬢様の存在に気付かなかったようだ。
ていうかこの状況、俺がお嬢様の部屋に忍び込もうとしているようにしか見えないだろう。
翔太郎「い、いや、その……」アタフタ
お嬢様「もしかして、金魚が見えていたりしましたか?」
翔太郎「そう!それ!よかった、俺の見間違いじゃなかったのか」
お嬢様「やはりわたくしの部屋に入っていましたよね?すぐお開けしますわ!」
そう言って駆け寄って来た彼女は、すぐ部屋の鍵を開けてくれた。
部屋の中は俺の客室より当然ながら豪華だ。
絨毯はかなり凝った刺繍がなされているし、ベッドを囲う天蓋も見惚れるような意匠だ。
俺たちが見た赤い金魚は、ベッドの傍にあるサイドテーブルの一番大きな引き出しの前でぷかぷか浮いていた。
お嬢様はその引き出しを開けると、中には小箱がある。
彼女は首に下げていたペンダントのトップの装飾部を、小箱の穴に差し込んだ。
どうやらこの箱の鍵らしい。
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