過去ログ - 翔太郎「魔戒騎士?」フィリップ「ゾクゾクするねぇ」
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125: ◆NrFF2h.q26[saga]
2013/12/30(月) 16:01:51.54 ID:hUC78gL4O

翔太郎(どういうことだ?お嬢様が持ち出したってコトか?)

翔太郎(いや……お嬢様は数時間で戻るつもりだったんだ。だとしたらわざわざ持っていくか?)

翔太郎(第一、お嬢様は風呂場から逃げ出したんだぞ。風呂行く前に数億のネックレス付けてたら、お嬢様はよくてもSPが放っておかないよなぁ……取り敢えずお嬢様の部屋へ行かねぇと)

新人メイド「どうしたんですか探偵さん」

翔太郎「あの、お嬢様の部屋に入りたいんです、ちょっと気になることがあって」

メイド長「あぁ、じゃあアナタ鍵持ってきて。私がご案内するから」

新人メイド「はい、分かりました」

メイド長「まったく大変でしたね。でも探偵さんは終始冷静でいらっしゃいました」

翔太郎「まぁ探偵ですから……それに」チラリ

メイド長「でもそう言えば、あの騒動で不思議なことがあるんですけど……」

翔太郎「不思議なこと?」

メイド長「さっき使用人たちで集まって話してたんですけど、みんな殆ど同時に、別々の所で悲鳴を聞いてるんですよ」

翔太郎「え?そうなんですか」

メイド長「えぇ。まずSPさんはお嬢様がお風呂に入られてから15分後に悲鳴を聞いたんですって」

メイド長「それから給仕と新人コックは家庭教師さんの悲鳴をお嬢様の部屋の前で聞いて、私と新人メイドは客室あたりから聞こえました」

メイド長「セバスチャンとコック長は食堂からで、そこで部屋を回ってたSPさんと合流してるんです」

翔太郎(俺は確か応接間に行ったっけ。玄関付近には誰も行ってない……お嬢様は風呂場から脱出してるんだから、残ってるのは家庭教師だよな。自分が脱出しやすいように悲鳴を聞かせ、人を誘導したってトコロか?)

メイド長「アレってどんな仕掛けを使ったのかしら?」

翔太郎(確かに……俺も仕掛けかと思ってスピーカーを探してみたけど、見当たらなかった)

翔太郎(それにSPさんがお嬢様の悲鳴を聞いたとき、俺には聞こえなかった……アレはたまたまだったのか?)

翔太郎「……あれ、メイド長さん。その手の絆創膏は?」

メイド長「これですか?棘がささったものですから。血は出てないんですけど、なにしろその棘が大きかったので」

翔太郎「……それって、コレですか?」

メイド長「あら!それです。探偵さんも似たようなものが刺さってたなんて」





新人メイド「鍵持ってきました!じゃあ開けますね」ガチャリ

翔太郎(部屋は荒らされてない)

翔太郎(確か宝石箱はあのサイドテーブルの引き出しに……)ガラッ

翔太郎「……ない」

メイド長「な、ななな、無いですって!?」

新人メイド「えぇ!?でも、でも大浴場へ行く途中で見かけた時には、お持ちでないようでしたけど」

メイド長「お嬢様は宝石箱だけは絶対に他人に触らせませんでしたわ。暇さえあればいつも見るほど大事にされて、家庭教師さんでも触らせていませんでした」

翔太郎(つうか、お嬢様が持ってるあのペンダントの鍵じゃないと開かないんだ……)

翔太郎「あの、コレを開けるペンダントはどこに?」

新人メイド「あれはいつも身につけておられます。お風呂場へ行くのを見かけた時も付けてました」

翔太郎「……」




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