過去ログ - 清村くんと杉小路くんとアイドルと
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122: ◆6frnuselJis0[saga]
2014/01/06(月) 23:15:11.74 ID:ERGhWL2jo
「あたし帰る場所ないもん。お金もないし」

「あっそう……一応忠告はしたぞ。じゃあな」
これは本格的に関わったら面倒なパターンだな。さっさと立ち去ろう。

以下略



123: ◆6frnuselJis0[saga]
2014/01/06(月) 23:15:43.92 ID:ERGhWL2jo
「で、なんで帰る場所がないんだよ」
仕方ないからちょっとくらいは話を聞いてやることに決めた。

「ちょっと親と喧嘩しちゃってね……それで気まずいっていうか」

以下略



124: ◆6frnuselJis0[saga]
2014/01/06(月) 23:16:18.74 ID:ERGhWL2jo
「あ、ちょっと待ってよ!お兄さんはこんないたいけな少女を見捨てるつもりなの?」

「うるせーよ!俺に助けて欲しけりゃ何かスイーツでもよこせ!」
俺の舌はさっきから甘味を欲している。こんな奴とはさっさと別れて、美味しいココアが飲みたかった。

以下略



125: ◆6frnuselJis0[saga]
2014/01/06(月) 23:16:50.88 ID:ERGhWL2jo
それからしばらくの間、俺はこの少女の話を聞いていた。
どうやらこのままこのまま和菓子屋の看板娘に収まるのが嫌だったらしく、それに反発して喧嘩したらしい。

「なんでだよ、実家が和菓子屋とか最高じゃねーか」
俺が和菓子屋の息子だったら甘いものに囲まれて幸せだったかもしれない。
以下略



126: ◆6frnuselJis0[saga]
2014/01/06(月) 23:17:31.51 ID:ERGhWL2jo
「じゃあさっさと帰っとけ。今頃親も心配してるだろ」

「わかってるよ。今はこうでもいずれは家を継ぐだろうなってのは思ってるし」
こういう奴は単純に帰れ、と言われて帰るタイプではなさそうだ。
そうじゃなきゃ地元が京都にあるのにわざわざ東京の方まで出てきたりはしないだろう。
以下略



127: ◆6frnuselJis0[saga]
2014/01/06(月) 23:18:07.20 ID:ERGhWL2jo
「仕方ねぇ……。今日一日だけならなんとかしてやる」

「ホント?」

「ああ。ただしさっき言った和菓子の件は忘れるなよ!」
以下略



128: ◆6frnuselJis0[saga]
2014/01/06(月) 23:18:39.22 ID:ERGhWL2jo
「えっ……何このおっきいビル……」

「俺の職場だよ。ここに泊めてやる」
さすがに知らない女を俺の家に泊める訳にはいかないからな。

以下略



129: ◆6frnuselJis0[saga]
2014/01/06(月) 23:19:42.32 ID:ERGhWL2jo
「シャワーありがと。洗濯機まで貸してもらっちゃって」

「気にすんな。どうせ俺のもんじゃねーし好きに使え」

「こんな大きいところで働いてるってことは、お兄さん結構凄い人だったんだね」
以下略



130: ◆6frnuselJis0[saga]
2014/01/06(月) 23:20:22.56 ID:ERGhWL2jo
「えー?やっぱり凄いんじゃん」

「凄いのはこのビルだけだ。見た目は良いが中身は伴ってねぇ」
見た目こそ業界最大級だが実際のところは創立してからまだ1ヶ月も立っていない。
仕事もなければ人も足りない。相変わらず先行きの見えない状況だった。
以下略



131: ◆6frnuselJis0[saga]
2014/01/06(月) 23:20:49.31 ID:ERGhWL2jo
「どうしよっかなー……。また清村さんみたいな人に助けてもらえるまでうろつくかな?」
いくらなんでも都合の良すぎる考えだ。
こんな生活を続けようと思ったら、いずれ痛い目を見るのがオチだろう。

「お前に住む場所を提供してやることは出来る。お前さえ良ければだがな」
以下略



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