過去ログ - 清村くんと杉小路くんとアイドルと
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126: ◆6frnuselJis0[saga]
2014/01/06(月) 23:17:31.51 ID:ERGhWL2jo
「じゃあさっさと帰っとけ。今頃親も心配してるだろ」
「わかってるよ。今はこうでもいずれは家を継ぐだろうなってのは思ってるし」
こういう奴は単純に帰れ、と言われて帰るタイプではなさそうだ。
そうじゃなきゃ地元が京都にあるのにわざわざ東京の方まで出てきたりはしないだろう。
127: ◆6frnuselJis0[saga]
2014/01/06(月) 23:18:07.20 ID:ERGhWL2jo
「仕方ねぇ……。今日一日だけならなんとかしてやる」
「ホント?」
「ああ。ただしさっき言った和菓子の件は忘れるなよ!」
128: ◆6frnuselJis0[saga]
2014/01/06(月) 23:18:39.22 ID:ERGhWL2jo
「えっ……何このおっきいビル……」
「俺の職場だよ。ここに泊めてやる」
さすがに知らない女を俺の家に泊める訳にはいかないからな。
129: ◆6frnuselJis0[saga]
2014/01/06(月) 23:19:42.32 ID:ERGhWL2jo
「シャワーありがと。洗濯機まで貸してもらっちゃって」
「気にすんな。どうせ俺のもんじゃねーし好きに使え」
「こんな大きいところで働いてるってことは、お兄さん結構凄い人だったんだね」
130: ◆6frnuselJis0[saga]
2014/01/06(月) 23:20:22.56 ID:ERGhWL2jo
「えー?やっぱり凄いんじゃん」
「凄いのはこのビルだけだ。見た目は良いが中身は伴ってねぇ」
見た目こそ業界最大級だが実際のところは創立してからまだ1ヶ月も立っていない。
仕事もなければ人も足りない。相変わらず先行きの見えない状況だった。
131: ◆6frnuselJis0[saga]
2014/01/06(月) 23:20:49.31 ID:ERGhWL2jo
「どうしよっかなー……。また清村さんみたいな人に助けてもらえるまでうろつくかな?」
いくらなんでも都合の良すぎる考えだ。
こんな生活を続けようと思ったら、いずれ痛い目を見るのがオチだろう。
「お前に住む場所を提供してやることは出来る。お前さえ良ければだがな」
132: ◆6frnuselJis0[saga]
2014/01/06(月) 23:21:23.50 ID:ERGhWL2jo
「え、そんなことでいいの?」
「あっさりだなおい!」
「あたしがアイドルってのは想像出来ないけど、そんなんでいいなら別にいーよ?」
133: ◆6frnuselJis0[saga]
2014/01/06(月) 23:22:14.88 ID:ERGhWL2jo
「なーに?」
「契約するには両親の同意が必要ってことだ」
「あー……。お母さんはいいけどお父さん堅物だからなぁ……」
134: ◆6frnuselJis0[saga]
2014/01/06(月) 23:22:45.33 ID:ERGhWL2jo
「話は聞かせてもらったよ、清村」
「杉小路!?」
いったいいつから居たというのか、回転椅子に座ったままくるりと回ってこちらに姿を表した。
135: ◆6frnuselJis0[saga]
2014/01/06(月) 23:23:26.53 ID:ERGhWL2jo
「明後日から連休だろ?旅行がてらみんなで京都に行こうか。もちろん僕の車で」
「やだよ」
「スケジュールの心配ならしなくていいよ。調整しておくから」
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