過去ログ - 清村くんと杉小路くんとアイドルと
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183:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[sage]
2014/01/24(金) 22:27:09.83 ID:H4JhMAN00
清杉また再開しないかな
184:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/01/29(水) 20:15:22.22 ID:Y0KaozYOo
第7話 清村くんと魔王
「やっぱり事務員はもう一人くらい必要だろ」
「うーん、まだ大丈夫でしょ。僕も今度から事務作業手伝うからさ」
185: ◆6frnuselJis0[saga]
2014/01/29(水) 20:15:52.22 ID:Y0KaozYOo
「アイドルももう少し頭数揃えたいね。ライブやったりすることを考えたら、最低でも5人は欲しいよ」
「暇あったらスカウト行ってるんだが、やっぱりなかなか上手くいかんな」
俺がここまで自分でスカウトしたのは晴と周子の2人だ。
この2人も熱心なスカウト活動の成果とは言い難く、偶然そういう流れになったというのが大きい。
186: ◆6frnuselJis0[saga]
2014/01/29(水) 20:16:41.06 ID:Y0KaozYOo
「は?またお前が連れてきたのか?」
「いや、一応前々から募集はかけてたんだけど、最近やっとひとりオーディション受けに来た子が居てね」
そんなことやってたなんて聞いてねーぞ。
それ以前にこんな得体の知れない芸能事務所にオーディションを受けに来るってのも変な話だが。
187: ◆6frnuselJis0[saga]
2014/01/29(水) 20:17:07.64 ID:Y0KaozYOo
「まあいい。で、採用したってことは素質を感じたってことなのか?」
「うん。面白……じゃなくて、ちょっと変わってるけどいい子だったよ」
その台詞を聞いたせいで不安で不安でしょうがなくなったぞ。
どっちにしろこいつと千川が目を付けたって時点でまともな奴が来るとは思っていないが。
188: ◆6frnuselJis0[saga]
2014/01/29(水) 20:17:39.45 ID:Y0KaozYOo
「おい、清村ぁーーー!」
不意に、事務室の扉が勢い良く開け放たれた。
「ノックくらいしろよ。一応会議中だぞ」
189: ◆6frnuselJis0[saga]
2014/01/29(水) 20:18:33.81 ID:Y0KaozYOo
「良いじゃねーか、似合ってるぞ。大丈夫だお前なら可愛い路線でも売っていける」
「……さっきから食べてるそのロールケーキはなんだよ?」
「これは別に関係ないだろ。ただ杉小路から貰っただけだ」
190: ◆6frnuselJis0[saga]
2014/01/29(水) 20:19:27.68 ID:Y0KaozYOo
「大人の世界はこのロールケーキのように甘くない。だからこういうこともある……ってぶべぇ――――――――っ!!?」
晴の全力ドロップキックを思いっきり鳩尾に喰らった俺は、その衝撃で窓ガラスに突っ込んでいった。
破片が全身に突き刺さり、手に持っていたロールケーキも血塗れになってしまう。
「清村のバーカ!不良!不死身!甘党!」
191: ◆6frnuselJis0[saga]
2014/01/29(水) 20:19:54.13 ID:Y0KaozYOo
「やっぱり弄りがいがあって良い娘だね」
こいつが本人の望まない方向に物事を進めたがるのは誰相手でも変わらないらしい。
目を付けられた晴にとっては災難だが、物理的なダメージがいかないだけ俺よりよっぽどマシだろう。
「にしても、何がそんなに気に入らないんだ?」
192: ◆6frnuselJis0[saga]
2014/01/29(水) 20:20:20.50 ID:Y0KaozYOo
「まあでも、律儀にちゃんと着てくれるところが可愛いよね」
それもそうだな。本当に嫌がっていたとしても素直に着てくれたのは俺の顔を立ててくれたからだろう。
そう考えると余計に罪悪感が湧いてきた。今度会ったらちゃんと謝っとくか。
あー……出血多量で意識が朦朧としてきた。
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